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ヨーロッパの硬水を軟水に変える!肌・髪が生き返る簡単な方法

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コノリー美香の自己紹介


bath-shower こんにちは、Mikaです。

ヨーロッパの水は硬いと言われているのはご存知の方も多いと思います。

飲料のミネラルウォーターは硬水だとミネラルやカルシウムが入っているので体にいいと言われていますが、その硬水がシャワーになると話は別。

わたしの場合、スペインで生活するようになってからお水の違いで一番ダメージを受けたのが髪の毛でした。

今日はこの硬水を軟水に変える方法をご紹介します。

効果は予想以上で、あんなにひどかった髪のダメージが驚くほどなくなりました。

硬水で洗うと髪がギシギシになる

ヨーロッパに行かれた経験のある方は思い当たるのではないでしょうか。

日本から持参してきたシャンプーがあまり泡立たない。日本で毎日使っている同じブランドのものなのに、うまく泡立たないしシャンプー後の仕上がりがちょっと違う。

それはきっとお水の違いです。

日本はとてもやわらかい軟水で、シャンプーしている最中の手触りもやわらかい感触です。でも、ヨーロッパのお水は硬くてシャンプー中でさえ髪がギシギシとつっかかるような感触です。

わたしはスペインでの生活をはじめてから、毎日シャワーを浴びるたびにパサパサになっていく髪とカピカピになる肌に恐怖を覚えていきました。

はじまったばかりのスペイン生活で、これから先どうしよう・・・と。ダメージを避けるために髪の毛を毎日洗わないように試みたこともあります。

痛みすぎて地毛がこげ茶に

髪のダメージがどれだけだったかと言うと、真っ黒だった地毛がこげ茶になりました。

黒々しい地毛が嫌いだったわたしは日本にいた頃はカラーリングをして「あえて」こげ茶にしていましたが、カラーリングがいらないくらい黒から色が薄くなりました。

色だけでなく髪の毛はギシギシのパサパサ。ダメージを受けまくりの髪は落ちつくはずもなくつねにボリューム満点。

髪が絡んでブラシが通らなかったり、毛先の傷んだ部分が絡み合って小さなダンゴのようになったりもしました。

シャンプーやトリートメントを変えたり、オイルをつけたり、髪にいいと言われていることはひと通り試したと思います。

そんな試行錯誤をくり返すこと3年、今まで何をしても変わらず改善の兆しさえ見えなかったわたしの髪に、ある日突然変化を感じたのです。

硬水をやわらかい軟水に変える「軟水器」

お水が変わったら、あれだけ悩んでいた髪のトラブルがなくなった・・・。

日本に一時帰国するといつも思うことです。

シャワーを浴びてる最中の、あの「なめらかでやわらかいお水の感覚」は忘れられません。

ある日、このうれしい異変がスペイン生活中に起こりました。

日本から軟水を運んできたわけでも魔法を使ったわけではありません。いろいろ調べて突きとめた「硬水を軟水に変える機械(軟水器)」を導入したのです。

軟水器「デスカルスィフィカドル」(Descalcificador)

これがその軟水器です。

スペイン語では「デスカルスィフィカドル」(Descalcificador)と呼ばれています。

water-soften

高さ120cm、横40cmほどのスリムな形をしていて、機械というより米びつのような外観です。

「これが機械?」とも思える見た目だけでなく、その仕組みもとてもシンプル。使い方も簡単で、この軟水器の中に「専用の塩を入れるだけ」です。

「たったそれだけで硬水が軟水になるの?」 と、思いますよね。

わたしも半信半疑でした。でも、予想以上にいい仕事をしてくれます。

軟水器の使い方は簡単、専用の塩を入れるだけ

先にふれましたが、軟水器の使い方は本当に簡単です。

ホームセンターなどで売られている専用の塩を入れるだけで完成です。

下の写真が「専用の塩」です。

water-softner-solt

わたしたちは近くのあるホームセンター「レロイメルリン」(LEROY MERLIN)や、庭などの園芸用品を取り扱うお店で購入しました。

この写真の塩はレロイメルリンで買ったものですが、1袋・25kgで約8ユーロでした。

軟水器の中がからっぽな(塩がない)状態だと、25kgの塩が1袋分まるまると入りました。

Water-soften2

軟水器の効果は予想以上!

この軟水器を使うようになってから、あれだけ気になっていたシャンプー後のギシギシ感も、カピカピした体の乾燥も気にならなくなりました。

特に、シャワーを浴びている最中の水の感触がやわらかくて、軟水器を設置した初日からお水の違いがはっきりわかるくらいです。

日本でシャワーを浴びているときのお水と感触が同じで感動モノでした。

軟水になったらカルキの付着がなくなった

さらには、こんなうれしいおまけも。

わたしたちが住んでいた家の構造では、使用するすべての水が軟水器を通る仕組みになっていました。

そのため、シャワーや浴槽で使うお水だけでなく、洗濯機・食器洗浄機・庭への散水・庭のプールなど、すべてのお水がこの軟水器を通ります。

使う水すべてが軟水器を通ることで、キッチン・洗面・浴槽・シャワーブースなど水回りに白く溜まるカルキの付着が圧倒的に少なくなりました。(今まで住んできた家との比較) ヨーロッパでは、硬水が原因でカルキがたまりやすいです。

肌に残るのもそうですが、洗濯機や食器洗浄機などにも定期的にカルキ排除のために「専用クリーナー」を使用する必要があります。

そのカルキ除去掃除の頻度も軟水器を使いだしてからは激減しましたし、定期的に入れる「食器洗浄機用の塩」の減りも少なくなりました。

軟水器は電気系・塩系の2タイプ

そんな大活躍な軟水器には、「電気系」「塩系」の2通りのシステムがあります。

塩タイプは99%のカルキを排除(商品外箱に表示)とありますが、機械そのものが大きいという設置スペースの問題が出てきます。

また、水源の近くに置く必要があるので「設置場所」にも「スペース」にも条件が出てきてしまうデメリットがあります。

それと比べ、電気タイプは塩タイプよりカルキ排除率は劣るものの、小型なので使いたい場所へ簡単に設置することができます。

また、塩を使わないので定期的に塩を購入したり補充したりする手間は省かれます。

電気系・塩系のメリット・デメリット

2タイプある軟水器を比較してみました。 これはわたしが実際に軟水器を購入するにあたって、専門の方に聞いた情報を元にしています。

 電気タイプ塩タイプ
大きさ小型大型
カルキ排除率塩タイプに劣る99%排除
メンテナンス手軽定期的に必要(塩の補充)
ランニングコストなし塩の購入
軟水機の金額500〜600ユーロ500〜800ユーロ
設置にかかる費用なし
(小型なので自分でできる)
300〜500ユーロ
(工事必須・設置場所による)
設置できる家の構造マンション向き戸建向き
設置する場所シンクの下などテラス・庭・機械ルームなど

(引用元:LEROY MERLINでの見積もり内容)

軟水器は条件で選ぶ

実際に軟水器を選ぶときは、家の種類や構造(間取り)によって注意が必要です。

上で挙げた表で2つのタイプを比較してみますと、電気タイプ・塩タイプそれぞれにメリット・デメリットがあり、家の条件によって選べる種類も変わってきます。

わたし個人的には、軟水器を設置できるスペースがあるなら塩系を好みます。

機械のサイズは大きいし塩を購入する手間やランニングコストはかかりますが、カルキ除去率の効果は絶大でしたので、設置するなら塩タイプを選びます。

マンションやアパート(スペイン語ではピソ)など、スペースがなくて設置できそうにない場合なら、電気タイプの軟水器を設置します。

電気タイプは家で使う水すべて・・・とはいきませんので、ピンポイントで「バスルームだけ」「台所だけ」といった限定された場所で使います。

髪・肌のトラブルを解消するために「せめてバスルームだけは何とかしたい!」というケースでは、電気タイプが使いやすいと思います。

飲料用は超軟水のミネラルウォーター・ベソヤ(BEZOYA)

軟水器の導入で家の水すべてが軟水になったとしても、飲料用にはそのまま使いません。 わが家では飲料用・料理用で使うのはミネラルウォーターです。

お水をろ過する「ブリタ」(BRITA)というものも使っていますが、硬水かつお水がまずいバレンシアでの生活ではブリタでろ過しても味は変わらないので、飲料用はもっぱらミネラルウォーターです。

わたしが愛飲しているミネラルウォーターは「ベソヤ」(BEZOYA)です。

スペインではどこのスーパーマーケットでも売られているおなじみのメーカーで、スペインの代表的な庶民派スーパー「メルカドーナ」(Mercadona)でも売られています。 日本の軟水に似てる硬度のBezoya
(写真:メーカーホームページより)

ベソヤはラベルにもあるように、超軟水を意味する「ムイ・デビル」(Muy debil)と書かれ、赤ちゃんのミルク用にも推薦されています。

わたしはもともと、硬水のミネラルウォーターも苦手です。

こちらで生活をするようになって気づいたのですが、売られているミネラルウォーターも硬水のものが多いです。そんな中で見つけた「超軟水」のベソヤがわたしの定番になりました。

硬水にありがちな「のどがイガイガする感じ」はまったくなく、口にいれた感触は「日本のお水に近い」と思いました。それからというもの、わたしはベソヤを指名買いしています。

フランスでは軟水のヴォルビックを愛飲

スペインを離れ、フランスで生活しているときはベソヤの代わりに日本でもおなじみの「ヴォルビック」(Volvic)を使っています。

ベソヤほどのやわらかさは感じられませんが、フランスで市販されている軟水の中では一番買いやすいのがヴォルビックです。

ヴォルビックはフランスのどんなスーパーマーケットでも売られいて、どこの地域に引っ越しても手軽に買える確実なお水です。

さいごに

日本で生まれ育ち、日本の軟水にすっかり慣れていたわたしには、ヨーロッパの硬水は肌・髪に大きなダメージとなりました。

  • お肌はカピカピ、かさかさ
  • 髪はパサパサ、ごわごわ

ボディクリームをぬってもヘアオイルをしてもカバーしきれないほどの状態で、半分あきらめはじめていたところでしたが、軟水器を導入したら今までのダメージがみるみる回復し「お水の影響力」に驚かされました。

たかがお水、されどお水

毎日使うものだからこそ、大きな違いとなって日々の生活に影響してくるんですね。

「肌・髪・機械にやさしくてその効果は絶大!」ともなれば、もう軟水器なしでの生活は考えられません!

ヨーロッパの硬水を何とかしたい!」という方は、軟水器がおすすめです!

スペインの日常生活で使える便利情報もどうぞ!

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
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