
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
「ヨーロッパに住みたいんですが、どうすれば住めますか?」
と、ご質問いただくことが増えました。
ありがたいことに何人もの方からこのようなお問い合わせをいただくので、その返答を記事にして公開することにしました。
同じように「ヨーロッパに住みたい!」と思われている方にとっては、一つの参考になるのではないでしょうか。
わたしが特におすすめしたいのは、③の「とりあえず行動する」ですね。その理由は下からどうぞ!
目次
ヨーロッパに住みたい!を叶える方法:①留学

ヨーロッパといっても範囲は広く、各国ごとに事情は異なります。今回はわたしの拠点でもあるスペインと南仏の例でお話ししていきます。
一番簡単な方法でいえば、やはり留学に勝るものはないと思います。
ワーキングホリデーという選択肢もありますが、行きたいと思っている国が必ずしもワーキングホリデーを受け入れているかと言ったらそうとも限りません。
しかし、留学であればその学校へ通うことを目的として留学用のビザが取れます。
留学とは語学だけではない

留学とはなにも語学だけに限りません。
ファッションが好きな人なら服飾系の学校へ、パン職人やパティシエになりたければその専門の学校へ、アーティストなら音楽系・美術系の学校、エンジニアならそれに特化した学校など、留学といってもさまざまな選択肢があります。
留学=語学留学が一般的ではありますが、自分がやりたいこと・なりたい姿にあわせた学校の選択をすることができます。
ただ、どの学校へ行くにも必ずはだかるのが語学の大きな壁。
興味のある学校で英語の授業が提供されていればそれを取るでもいいですが、現地語のみの授業ならばやはり最低限の語学レベルは必要になります。
そのため、専門学校の前に語学学校へ通ったり、その後も並行して語学学校と専門学校とを両立する人もいます。
ヨーロッパではそれぞれの国に母国語がある

ヨーロッパは1つの国ではありません。
多数の異なる国が集まって連合を作っている状態を指していますが、ヨーロッパ諸国は基本的に陸続き。
同じ宗教をメインとする国が多かったり、歴史的に見てもそれぞれの国がお互いに影響力を広めあってきました。
そんな陸続きのヨーロッパ諸国ですが、国によって使用言語が異なります。母国語です。スペインとフランスを例にしてみましょう。
スペインは「スペイン語」、フランスは「フランス語」です。
隣国である両国は陸続き。境界線である国境を境に、道路の標識はそれぞれの母国語に早変わりします。
日本人が陥りやすい間違い「英語が通じる」

これはわたしが実際に体験したことです。
わたしのヨーロッパ生活は、スペインがはじまりでした。
日本を離れるときのわたしの英語力は中学3年生レベル。それでも「まぁ きっと同じレベルくらいの人は普通にいるだろう」と、ヨーロッパ諸国はどの国も英語を話すものだと思っていました。
それが、実際にスペインへ降りたってから気づきました。空港の標識やサインに英語はありません。(英語注釈はありますがメインはスペイン語です)
そして、翌日以降のスペイン生活で「わたしは大きな間違いをしていた」ことに気づきました。
誰も英語を話さない。1・2・3はワン・ツー・スリーではありませんし、りんご=Appleでもありません。
スペイン語を例に出しましたが、フランス語でも同じです。数字の数え方は英語とはまったく異なりますし、りんごもAppleではありません。
ヨーロッパ(南欧)に住みたいなら、現地語は必須
ヨーロッパ(南欧)に住みたいなら現地語は必須。ドイツ・オランダ・北欧など英語できるから大丈夫~!という言葉を鵜呑みにすると、南欧では痛い目に合う。まれに英語話せる人もいるけれど、基本的に母国語のみ。役所も病院も歯医者も学校も、すべて母国語なので英語だけじゃ乗り越えられない。
— mika@スペイン/フランス (@europe_life15) 2017年9月28日
南欧に住みたいなら現地で使われている母国語の修得は必須です。
そうなるとやっぱり、語学留学が一番効率よくビザの取れる最善の方法だと思います。
フランスではフランス語留学、スペインではスペイン語留学、イタリアではイタリア語留学と、現地で母国語を学んでからその後の生活(希望)を考えても遅くはありません。
ヨーロッパに住みたい!を叶える方法:②ワーホリ

もしできるならワーホリでもいいと思います。
スペインは2017年春より、日本とのワーホリ提携が決まりました。
スペインのワーホリ、フランスのワーホリ、どちらにしても「現地に行き・働く」ということですので、ワーホリで行く場合は最低限のコミュニケーションが母国語でできるレベルじゃないと厳しいと思います。
ただの「ホリデー」なら悠悠自適に過ごせばいいのですが、「ワーキング」として現地で働きたいのなら、現地へ行ってから語学を学ぶより行く前から初心者レベルは超えている人の方が生活はしやすいですし、仕事も見つかりやすいですよね。
現地に行ってから「こんにちは!」「はじめまして!」の言葉を習うより、現地に行く前から「挨拶レベル+α」のコミュニケーションができる人の方が、スムーズに現地生活へ移れるのは想像にたやすいと思います。
ヨーロッパに住みたい!を叶える方法:③とりあえず行動

記事冒頭でも触れましたが、一番簡単な方法は「留学」。次いで「ワーホリ」だと思います。
でも、「とりあえず住んでみたい」というのなら、まずはお試しに数ヶ月の滞在でも住んでみるのもいいと思います。
日本のパスポートであれば、スペインもフランスも観光ビザだけで90日の滞在が認められています。90日といえば、3ヶ月弱です。
「住んでみたい!」という思いから実行したはいいけれど「あまり好きになれなかった・・・」ということだって考えられます。
実際に住んでみて自分がどう感じるか、テスト的な意味を込めて2~3ヶ月の滞在をしてみてもいいとわたしは思います。
その期間を終えてもやっぱり好きで「ここに住みたい!」と思えば、それに向けて戦略的な準備をすることだってできます。
年齢制限のタイムリミットなどで時間が迫っているのなら、今しか挑戦できないこの瞬間を無駄にすることなく、留学やワーホリに挑戦してみてください。
さいごに

「住みたい=長期移住」と考える必要はありません。
数ヶ月の短期滞在でまずはやってみる。長く住みたいかどうかは、短期滞在を終えてから考えたって遅くはないと思います。
むしろ、戦略的に長期滞在の計画ができますし、多少でも現地情報を実感値で持ちあわせいるぶん、次の計画に有利だとさえ思います。
語学留学でも数週間~の短期コースもありますし、2~3ヶ月程度の短期滞在であればその手段は選べる時代です。
<参考情報>
スペイン語留学 http://www.efjapan.co.jp/pg/ryugaku/spanish/
フランス語留学 http://www.efjapan.co.jp/working-holiday/france/