
私はたまにガレット(そば粉のクレープ)が無性に食べたくなります。
フランスではよく見かけるガレット屋さんも、残念ながらスペインではあまり見かけません。
そんな中、私がお薦めしたいガレット屋さんが、ここバレンシアにもあるんです!フランスの本店をメインに、フランス・バルセロナ・バレンシアで数店舗だけ展開しています。そのお店の名前は「クレッペリア・ブレトン・アナイック」(Creperia Bretonne Annaick)です。
バレンシア唯一のガレット屋さん
バレンシアでお薦めしたいガレット屋さん「クレッペリア・ブレトン」は、市内中心部のレイナ広場(Plaza de la Reina)に面する大聖堂(カテドラル)の手前を進んだ角にあります。

ガラス張りで中の見える店内と、たばこが吸えるテラス席があり、昼・夜問わずいつもお客さんで賑わっている人気店です。
料理を待ってるあいだ時間つぶしができるように用意されてるのは、落書きのできるテーブルクロス(白紙)と、色とりどりのクレヨン。キャンパスに見立てたテーブルへそのまま直にいたずら書きができるんです。
店内にはその傑作品と思われる絵が飾られ、壁にも落書きアートが施されていて、料理を待っている間は退屈しない工夫がされています。
本場のガレットが食べられる
クレッペリア・ブレトンでは、フランス流の本場ガレットが頂けます。
この日私がオーダーしたのは、スモークサーモンとアボカドのクリームガレット。もちろんガレットにはマストのシードラ(リンゴのビール)も一緒に。
スモークサーモンの塩加減がフレッシュクリームやアボカドと合って、私の好きな味です。

フランス産のシードラ(りんごのビール)が飲める
上の写真でガレットの隣に写っているのが、アップルサイダーとも呼ばれるりんごのビール、「シードラ」です。
このお店ではフランス産のシードラが頂けます。スペインのものに比べるとちょっと甘めで、りんごジュースのように飲めてしまいます。

シードラといえばスペイン!
というくらいスペイン産のシードラも有名で、カスティーリャ・レオン地方では地ビールならず地シードラがあります。昔レオンに住んでいた頃はよくシードラでバルのはしごをしてました。
このシードラ、甘くてジュースみたいですが一応お酒です。アップルサイダーという名前でジュースだと思われる方も少なくないのですが、ビールよりも度数の弱いお酒です。
味はまさに「りんごのビール」といった感じ。スペインのシードラはフランス産に比べてドライめです。
甘ったるいカクテルは飲みたくない、でもビールは苦手、ワインは強すぎて飲めない、という私でもまわりの飲兵衛と一緒にグラスを進められるので、迷った時はよくシードラを頼みます。
デザートはもちろんクレープ
そば粉のクレープ、ガレットを平らげた後のデザートはもちろんクレープ。
下の写真は私の好きなマロンクリームがたっぷり乗った「チョコレート&マロンクリームのホイップクリーム乗せ」です。
ガレットを食べた後のクレープ1皿は食べきれないので、夫とシェアしました。2人で1つが丁度いい量ですかね。スペイン人は1人1皿ですけど。

日本だとケーキのモンブランを想像してもらえると分かりやすいかと思いますが、このマロンクリームはまさにモンブランのくるくるクリーム部分だけを取り出した感じです。
スペインにはモンブランという美味しいケーキは基本的に無いので、マロンクレープで我慢してます。
おまけ:市販で買えるマロンクリーム
大好きなケーキの一つモンブラン。たまにものすごく恋しくなります。
そんな時はこの市販のマロンクリームを使って、自家製クレープや焼いたクロワッサンの間に塗ってモンブランを食べている気分に浸ります。
このマロンクリームは、「クレマ・デ・マロン」(Crema de Marron)と呼ばれ、大型スーパーの「カルフール」(Carrefour)やドイツ系スーパー「リードル」(Lidl)、スペインの百貨店「エル・コルテ・イングレス」(El Corte Ingles)の地下スーパーなどで売られています。

写真右側の白っぽい表紙がマロンクリーム。クレープやスイーツのトッピングに使えます。
写真左側の茶色いボトルはマロングラッセの詰め合わせ。
日本へのお土産に喜ばれました。プラスチックボトルが軽く、お土産にぴったりです。
Creperia Bretonne Annaick
住所:Bordadores, 6, Valencia, Spain