
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
きのうは夫の同僚に招待され、BBQランチに行ってきました。
手土産としてホールケーキを買っていったのですが、そこで思いもよらず「時間を買う意味」を学びました。
ケーキを買って車での移動中、ずっと考えていたことをシェアしたいと思います。
時間を買う意味
このお店は、おいしいと評判の人気店です。小さな店内にはいつも誰かしらのお客さんがいて、きらびやかに並んでいるケーキはどんどん減っていきます。
おいしいケーキを買いたいからお店へ行く。
わたしはずっとそう思っていましたが、最近はどうも「ただおいしいだけ」じゃ魅かれなくなってきた自分がいることに気づいていました。でも、なんでそう思うかはわからなかった。
で、その答えがケーキを買った瞬間にわかってしまったのです。
「おいしいケーキを買いたいからお店へ行く」だけでなく、「時間を買っている」んだってことに。
ケーキを買ってるんじゃなくて時間を買ってる
たとえば、買ったケーキ。繊細につくられたケーキは、パティシエが丹念にこめて作ったものです。このホールケーキは1台29ユーロでした。
お呼ばれランチの手土産として買ったこのケーキを、わたしが自作で作ろうとしたらどうなるのか…?
まずかかるのは、材料費や時間ですよね。
わたしがこの繊細なケーキを自作するとしたら、かるく半日はかかると思います。
そして、材料を買いだすために「特定のお店へ行って」「買い物して」「往復時間」もかかってきます。
さらに、レシピを調べたりコツをメモしたり、ケーキ型の大きさによって重量を計算しなおしたりする時間もかかって、ぜんぶひっくるめると1日半は費やすことになりそうな気配です。
4日後に引っ越しをひかえた週末に、仕事の配分でさえいっぱいっぱいなのにケーキ作りに1日半は費やせません・・・。
買ったケーキは、「おいしいから」という理由以外にも「1日半という時間を買った」ことにもつながっていました。
実際に節約しているのは「経験」

この日買ったキャラメルショコラケーキは、みんなが大満足してくれるほど喜ばれたので買って大正解でしたが、本当の意味で得をしたのは時間を節約したわたし達じゃないかと思います。
ケーキ代の29ユーロで節約できたのは、
- 材料費
- 時間
でしたが、
実はもう一つ、目に見えない大きなものを買っています。
それは、「経験」です。
時間を買う=経験を買う
ケーキを自作していたら、まず、同じようなクオリティにはなりません。わたしはパティシエの経験がないからです。
お菓子づくりは得意な方ですが、買ったケーキと同じレベルまで仕上げるにはパティシエとの経験値がまったく違います。
同じレベルになるまでには何年という時間がかかると思いますし、経験を積むための投資(費用)もかかります。
その工程をすっ飛ばして、「素人でもおいしくきらびやかなケーキを手に入れる」ためにケーキ屋さんは成り立っているんだな~と、ふと思ったのです。
その法則をほかのサービスに当てはめて考えたら、世の中にあるサービスのほとんどは「時間」と「経験」を買っていることに気がつきました。
- ケーキ屋さん
- パン屋さん
- カフェ、レストラン
などの飲食系サービスも、
- バス、電車などの公共機関
- 飛行機、ボート
- 宅配、配送
などのサービスも、
- 学習塾
- セミナー
- コンサルティング
などもぜんぶ。
「時間」と「経験」を買っているという原理で説明できてしまうことに気がつきました。
商品を提供する=近道を提供する
正直に言っちゃいますが、、
これまでわたしは、ごり押しの営業スタイルやセールスが好きではありませんでした。
過去に「的外れな営業」をされたのが強く印象に残っていたからだと思います。
でも、この「時間と経験を買っている原理」を当てはめてみると、「わたしが提供できることを最大限に提供すること」が、人や社会に対しての貢献につながることに気づいたのです。
自身が持ち得ている情報・知識・経験・体験などを惜しみなく出していくことで、社会への恩返しになるんだと思ったのです。
いまのわたしがあるのは、社会でもまれてきたおかげとも言えます。
決して楽しいことばかりではなかったけれど、苦境から学んだことは数えきれないほどありますし、実際に役立っているのはそれらを乗り越えた経験ばかりです。
「提供していくことが社会貢献になるのなら、惜しみなく出していきたいな」と、キャラメルショコラケーキから学んだのでした。
※大好評だったケーキは写真を撮り忘れてしまいました。あるある・・・ですよね。笑