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処方箋なしで買える!スペインの効く薬13選【症状別】まとめ

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コノリー美香の自己紹介


こんにちは、Mika(@europe_life15)です。

旅行先、滞在先で具合が悪くなった経験ありませんか?

短い時間の中でいろいろとスケジュールを詰め込みすぎたり、時差や睡眠不足、観光で歩きすぎて楽しいんだけど疲労感が半端ない。そこに加えてお水も食事も食習慣も違う。

中長期の滞在でも、言葉の壁や生活習慣の違いで気づかぬうちにストレスをため込んでいたりします。

それが重なると体調の低空飛行が続いたり、免疫力が落ちて小さなきっかけでも本格的に体調を崩しやすいので気を付けたいところです。

今回は、そんな急な体調不良や体の不調を感じたときに使えるスペインの薬をご紹介します。

しかも、「処方箋なし」「薬局で買える」ものばかりです。

スペインへの旅行・滞在を計画されている方は、ぜひ薬の名前と写真を覚えておいてくださいね。

現地で具合が悪くなっても慌てることはありません。片言のスペイン語(もしくは紙に書いたメモ)でも購入できますので、体調が優れないなと思ったらすぐに近くの薬局へ行きましょう!

それでは、症状別に効く薬をご紹介していきますので、 メモの準備をどうぞ!

1. 頭痛

旅先での不調で一番多いケースが頭痛ではないでしょうか。

日常的に頭痛が襲ってくる方は旅行先へも頭痛薬は持っていかれたりすると思いますが、予備が切れてしまったりたまたま持参していなかった時には鎮痛剤の「Ibuprofeno」(イブプロフェノ)で乗り切れます。

Ibuprofeno(イブプロフェノ)

こちらはイブプロフェンが600mg配合されたもの。一般的にイブプロフェンと言えば600mgです。

それより弱めを好まれる方は、写真下のイブプロフェン400mgを選ばれた方がいいかもしれません。私は常に600mgの方を服用しています。

常備薬はお値段が優しく、1箱(40錠)2.5~3ユーロ程度で買えます。

2. 風邪の症状(熱・体のだるさ)

風邪と言っても鼻・喉・熱などの症状によって対処が変わりますが、ここでは「体のだるさ」「熱」「悪寒」などに効く薬を上げていきます。

鼻・喉については分けてご紹介しますので、後ろの項目をご覧ください。

Paracetamol(パラセタモール)

熱や悪寒、体のだるさなど風邪の症状を和らげる効果をもつのが「Paracetamol」(パラセタモール)です。

こちらがパラセタモールが1g配合されたもの。

弱めを好まれる方は写真下のパラセタモール650mg配合をどうぞ。

私は大抵1gの方を服用しています。

「体がだるい」「弱ってる感じがする」「関節に痛みを感じ始めた」というときから早めに服用して、本格的に具合が悪くなるのを防いでます。

また、現地の人でも上に挙げた鎮痛剤のイブプロフェノと間違って理解している人が多いのですが、パラセタモールは鎮痛剤ではありません

相反する作用をするらしく、イブプロフェンとパラセタモールを同時に服用することは危険だと言われています。

もし、どちらかを先に服用し後からもう片方も服用したいと思われたときは、8時間ほど空けるか2つめの服用をやめるかして気を付けてくださいね。

こちらもお値段抑えめで、1箱(40錠)2.5~3ユーロ程度です。

Gelocatil Gripe(ヘロカティル・グリペ)

こちらはいわゆる総合風邪薬「Gelocatil grile」(ヘロカティル・グリペ)です。

パラセタモールをはじめ、風邪の症状に効くいくつかの成分が調合されています。

前に挙げたパラセタモールが「弱っている免疫力を回復させる役目」だとしたら、このヘロカティルは「風の症状を全体的に和らげる」といったところでしょうか。

パラセタモールだけの服用よりもヘロカティルの方が効いたので、わが家では常備薬です。

これは1箱(20錠)12ユーロくらい。

うろ覚えなので間違ってるかもしれませんが。。

Frenadol(フレナドール)

こちらも総合風邪薬「Frenadol」(フレナドール)

前に挙げたヘロカティル・グリペと違うのは、フレナドールはお湯に溶かして飲むホットドリンクタイプです。

1回1袋、お湯に溶かすとホットレモンの味がします。

6~8時間ごと、1日最高4回までの服用が可能です。

フレナドールは2種類あり、通常を意味する「Normal」(ノルマル)と、強いを意味する「Forte」(フォルテ)があります。わが家はいつもフォルテです。

レモン味のホットドリンクが弱った体に染みわたる感じで、心も体もホッとします。

こちらは1箱(10袋)で、9~10ユーロ程度。1日3回の服用で、1箱=3日間という感じですね。

3. 風邪の症状(息苦しさ)

熱が出て呼吸が苦しかったり、咳が止まらず苦しかったりするときに使えるアイテムがこちらです。

Vicks VapoRub(ヴイックス・ヴェポラッブ)クリーム

パッケージ中央にある緑色の「VICKS」の名前に見覚えのある人も多いかと思いますが、日本でもよく知られているブランド「ヴイックス・ヴェポラッブ」社の製品ラインナップです。

この半透明のクリームを胸の上部(デコルテ辺り)に塗ると、ほんわり温かく感じ、スースーするメンソールが呼吸を楽にしてくれます。

日本でもCMで見かけたことはありませんでしょうか。

熱で苦しんでる子どもに、お母さんがこのクリームを塗ってあげるシーン。お母さんのやさしさとクリームの作用が重なって、苦しかった呼吸が和らいで子どもが眠りにつく、あのCMです。(たぶん古いCMかな、歳がばれますね・・・)

すみません、正直言ってこの値段は覚えていません。(が、高くはなかったです)

4. 鼻水・鼻づまり

鼻がずるずるしてきた、鼻の通りが悪くなってきた、詰まってきたなど、風邪の初期症状から後期症状まであらゆるシーンで現れてくる鼻水・鼻づまり。

ティッシュを片手に鼻をずるずる、鼻づまりで息がうまく吸えない、こんな症状を和らげてくれるのがこの薬です。

SinexSensi(シネックス・センシ)

ノズルの先端を鼻に入れて一吹きするタイプで、「SinexSensi」(シネックス・センシ)。薬剤師さんおすすめです。

こちらも「ヴイックス・ヴェポラッブ」社のものです。

1日に数回、ノズル先を鼻へ噴射することで鼻づまりを解消してくれます。

私は鼻から何かを入れるのが苦手なので極力使いたくないのですが、鼻が詰まりすぎてどうしても辛い・・・という時はこれを使います。

これもうろ覚えなんですが、1箱7~9ユーロ程度だったと記憶しています。

Inhal Vicks barra nasal(インハル・ヴィックス・バラ・ナサル)

Inhal Vicks barra nasal(インハル・ヴィックス・バラ・ナサル)もVicks VapoRub(ヴイックス・ヴェポラッブ)社のラインナップで、鼻づまりを瞬間的に和らげる効果があります。

リップクリームのような見た目はスティック型をしたメンソール。

リップと変わらない大きさで、ポケットなどいつでもどこでも忍ばせて携帯することができます。

写真右側のスティックは蓋を開けた状態。

先端部分を鼻先にあて、鼻から大きく息を吸い込むとスティックの中にあるメンソール息と一緒に鼻の中へ入り込み、そのすぐ後になんとも言えない清涼感が味わえます。

辛い鼻づまりもこのスティックで一時的に鼻の通りは良くなりますが、根本的な原因を排除しているわけではないので、あくまでも補助的な役割です。

わが家はこれを「鼻スティック」と呼び、鼻づまりがなくともリフレッシュしたい時に使ったりしてます。

これの値段もはっきりとは覚えていないのですが、2~3ユーロほどだったと思います。

5. 喉の痛み・炎症

風邪の初期症状や突然現れる喉の痛み。放っておくと悪化するので症状の軽いうちに対処したいですよね。そんなときに知っておきたい薬がこちらです。

Strefen(ストレフェン)

風邪が原因の喉の痛みだけでなく、声の出しすぎや使い過ぎで喉の奥に異変を感じたときなどにも使えるのが、喉の炎症を抑えてくれる「Strefen」(ストレフェン)

錠剤のように見えますが、キャンディータイプです。

このストレフェンには炎症を抑える成分「Flurbiprofeno」(フルルビプロフェノ)が配合されていて、痛くて痛くて水分も喉を通りにくかった状態でもストレフェンを舐めはじめた瞬間から痛みが落ち着いてきます。

舐め終わってから20~30分ほどはお水などの飲み物は控えるとさらに効果的だと書かれています。

特に、目覚めた瞬間に感じるあの喉の痛み、あまりの痛さに声も出ないところに1つ口に入れてゆっくり溶かしていくだけで痛みが和らぎます。

風邪だけでなく喉に異変を感じたら、すぐにストレフェン。わが家の定番・常備薬です。

写真ははちみつレモン味ですが、他にもオレンジなどいくつかの味がありますので、お好みでどうぞ。

1箱・2シート(16個入り)で、8ユーロ程度です。

Levotuss(レボトゥス)

喉の痛みを和らげる大人用シロップ「Levotuss」(レボトゥス)

写真中央にある付属のカップに注いで一息に飲み干します。1回量(大人)で目盛10の一番上まで。

シロップなので甘めで、アニスの味がします。

私はもともとアニスの味が苦手なので、味が分からないよう鼻をつまんで飲み干してます・・・。

数あるシロップ薬の中でも、お医者さんのおすすめはこのレボトゥスでした。

前回購入したときは別の薬と一緒だったので単体の値段を覚えていないのですが、1箱(200ml)で6~8ユーロほどだったと思います。

Juanola TOS(フアノラ)

こちらも喉の痛みを和らげるシロップタイプ「Juanola」(フアノラ)で、はちみつ入りです。

こちらも付属のカップを使用しての服用です。

1回量(大人)目盛7.5まで。

はちみつベースの甘い味がキャンディーのようで、シロップタイプが苦手な私でもフアノラは大丈夫でした。

上に挙げたレボトゥスが薬っぽい味だとしたら、このフアノラははちみつベースのキャンディー的な味です。

オーガニックではありませんが可能な限りナチュラルな原料を使っていて、他のシロップ製品に比べて嫌な風味などはありません。

箱に値段が貼ったままですね。1箱(150ml)で6.9ユーロです。

6. 咳止め

風邪はほとんど治ったけど咳だけが残ってる、喉の炎症から咳が止まらない、という時に使えるおすすめの咳止め薬はこちらです。

Acetilcisteína ratiopharm(アセティルシステイナ・ラティオファルム)

止まらない咳を和らげるのが「Acetilcisteína ratiopharm」(アセティルシステイナ・ラティオファルム)600mg、タブレットタイプです。

同じ商品名で200mgと600mgの2種類ありますが、600mgの方です。

水を入れたコップにタブレットを入れるとシュワシュワと小さな音を出して溶け始め、完全に溶け切ったそのお水を飲み干します。

日本では馴染みのない服用方法かもしれませんが、こちらヨーロッパでは主流の服用方法のひとつでもあります。

この手のタイプ(タブレットを溶かしたお水を飲み干す)はやっぱり味が苦手でいつも鼻をつまんで飲んでいましたが、この薬は爽やかレモン味で美味しいです。

私は「Agua con gas」(アグア・コン・ガス)いわゆる炭酸水に溶かして服用していましたが、シュワシュワレモン味がスプライトみたいで気に入ってます。

実は、この咳止め薬はお医者さんに処方してもらいました。が、抗生物質でも強い薬でもないと言っていたので、処方箋なくとも購入できるかもしれませんので、一応このリストに追加しておきたいと思います。

この値段も単体価格をはっきり覚えていません、すみません。

前に挙げたシロップ「レボトゥス」と一緒に購入して合計18ユーロだったので、恐らく8~10ユーロほどだと思います。

7. 下痢

おなかの調子が悪く下してしまったときの救世主。らっぱのマークの正露丸!はスペインにはありませんので、代わりにこれをおすすめします。

Imodium(イモディウム)

夫がおなかを下したとき、お医者さんからこの「Imodium」(イモディウム)を勧められました。

それからわが家はいつもこれです。その時は処方箋をもらいましたが、処方箋なしでも購入できます。

写真はフランス語のパッケージですが(当時はフランスに在住していました)、スペインでも市販されています。

写真はカプセルタイプですが、錠剤タイプもあります。

幸いなことにわが家では下痢止めの薬はほとんど出番はありませんが、万が一のために常備しています。

値段はフランス価格で、1箱(12カプセル)15ユーロ程度だったと記憶しています。(スペインでも同額程度じゃないかと推測してます)

8. 消化不良

日本とは違う食事に時間で「脂っこいものを食べ過ぎて胃がもたれる」「何だかよく消化してない感じがする」「胃の調子が良くない」という時におすすめの薬はこちらです。

Alkazeltzer(アルカセルセル)

これもわが家の常備薬です。

いつもより重めの食事をした後、脂っこいものを食べ過ぎてしまった後など、胃もたれや胃の不快感を即座に和らげてくれる救世主「Alkazeltzer」(アルカセルセル)です。

1回1錠、大きめの錠剤(タブレット)を水の入ったグラスへ落とすとシュワシュワと溶けだすので、溶け切ったらそのまま飲み干します。

飲んだ後から胃がすっきりしてくる感じで、20~30分ほどで胃もたれ・胃の不快感が和らいできます。

消化を助けてくれる作用があるので、食べ過ぎたあとなどはよくお世話になります。

胃のもたれ・食べ過ぎ・胃の不調を感じたら、がまんしないでアルカセルセル。本当におすすめです。

1箱(20錠)で、9ユーロ前後です。

症状別・体調不良に効く薬 まとめ

いかがでしたでしょうか。

スペイン滞在時での急な体調不良に使えるおすすめの薬をご紹介しました。どれも私自身が日常的に使っているものです。

処方箋なしで買えますので、旅行者の方でも近くの薬局を見つけたらその場で購入できます。これで「もしもの時」でも安心ですね。

紹介した薬を分かりやすいようにまとめると、

  1. Ibuprofeno(イブプロフェノ):頭痛
  2. Paracetamol(パラセタモール):風邪の症状
  3. Gelocatil Gripe(ヘロカティル・グリペ):風邪の症状
  4. Frenadol(フレナドール):風邪の症状
  5. Vicks VapoRub(ヴイックス・ヴェポラッブ)クリーム:風邪の症状(息苦しさ)
  6. SinexSensi(シネックス・センシ):鼻づまり
  7. Inhal Vicks barra nasal(インハル・ヴィックス・バラ・ナサル):鼻づまり
  8. Strefen(ストレフェン):喉の痛み・炎症
  9. Levotuss(レボトゥス):喉の痛み・炎症
  10. Juanola TOS(フアノラ):喉の痛み・炎症
  11. Acetilcisteína ratiopharm(アセティルシステイナ・ラティオファルム):咳止め
  12. Imodium(イモディウム):下痢
  13. Alkazeltzer(アルカセルセル):胃のもたれ・消化不良

一般的な体調不良はこの薬たちで対処していますが、疾病によっては抗生物質で原因を排除しなければならないこともありますので、いつもと違う不調を感じた場合はお医者さんに診てもらってください。

せっかくの旅行・滞在を体調不良のまま過ごすのはもったいないですよね。

少しでも体の不調を覚えたら症状が軽いうちに対処し、早く回復して残りの滞在を思いっきり楽しんでください!

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
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