食べる

ニース名物ソッカ(Socca)とは?在住者のおすすめ3店+番外編

このBlogをはじめてお読みいただく方へ
コノリー美香の自己紹介


こんにちは、ニースの実家にたびたび帰省しているMikaです。

あなたはソッカ(Socca)をご存知ですか?

ソッカはニースの郷土料理であり、気軽に食べられるB級ローカルフード

ニースへ遊びに来たらぜひ食べてもらいたい一品です。

写真からではどんな食べ物なのかわかりにくいソッカの紹介と、現地の人も納得のおすすめソッカ店をランキング形式でお届けします!

ニース名物「ソッカ」とは?

ソッカとは、ひよこ豆を原料にしたクレープのようなもの

クレープ生地のように液体に近いソッカ液をオーブン皿に広げ、高熱の窯へ入れて焼き上げます。

窯に入れてソッカを焼き上げるこの工程はどことなく窯焼きピッツァに似ていて、高温窯だからこそ仕上げられるパリパリ感がおいしいソッカの分かれ道です。

ソッカ単体ではとてもシンプルな味。

この出来立てあつあつのソッカに黒コショウをたっぷりまぶしていただくのがニースっ子の食し方です。ひよこ豆のシンプルな味に黒コショウのピリッとしたアクセントがおいしさをより引き立ててくれます。

ソッカがどんなものか、イメージできましたでしょうか?

次はソッカランキングに移ります。在住者&現地ニースっ子おすすめソッカ店ランキングへどうぞ!

ソッカおすすめ店③ レネ ソッカ(René Socca)

René Socca(レネ ソッカ)は旧市街の中に位置しています

その便利な立地とオーダーのしやすさで、多くの観光客が訪れる人気のソッカ店です。

レネのソッカは外側パリパリ、中心部は柔らかめ。出来立てあつあつソッカを目の前で取り分けてくれます。

このお店はテイクアウト専門のような店構えをしていますが、お店横のテラス席で購入したソッカをいただくことができます。

食べ物をもって席に着くとウェイターさんが来てくれるのでその場で飲み物をオーダーし、お会計は食事が終わって席を立つ前にテーブルで精算します。

ソッカの他にもパン生地で焼いたピザ、ピッサラディエ(飴色玉ねぎ・アンチョビ・オリーブのニース風ピザ)、多種類のお惣菜各種が注文できるので、ソッカ以外のメニューも試してみてくださいね!

(右下:ソッカ、右上:ピッサラディエ、左:トマトのピザ)

お店正面の窓口でソッカを取り分けてくれ、支払いはその場で(お料理分のみ)。

ソッカを求めにお店の横後ろまでずらっと並ぶこの光景は、旧市街の定番にもなっています。

ソッカを求め列に並ぶ人たち

一人観光でもサク飯ができる貴重なお店でもあるので、おひとり様旅行中でも気兼ねなく行けるソッカ店です。

<店舗情報>
店名:René Socca(レネ ソッカ)
住所:2 Rue Miralheti, 06300 Nice

 

ソッカおすすめ店② ソッカ ドー(Socca d’Or)

Sodcca d’Or(ソッカ ドー)は、地元の人も多く通うソッカ専門レストランです。

お店の立地は旧市街から少し離れたニース港の近く。

かのナポレオンが住んでいたと知られるアパートと同じ道にあり、ナポレオンの本名「Napoleon Bonaparte」から名付けられた「Rue Bonaparte」(ボナパルト通り)に位置しています。

ソッカ ドーのソッカは、外パリパリ中ふんわりでなかなかいいバランスです。ただ個人的な好みを言ってしまうと、少しだけオイリーかな…。

わたしは炒め物にもあまり油を使わないので気になりましたが、現地ニースっ子はソッカ ドーご指名でソッカを食べに来る人も多く、彼らにとってこれはオイリーにはいらないようです。

ソッカ ドーのソッカ(ダブルサイズ)

ソッカのお供には、ひよこ豆を原料とする「ソッカ・ビール」と、「シードラ」と呼ばれるりんごのビールを一緒にどうぞ。

左:ひよこ豆が原料の「ソッカビール」、右:リンゴのビール「シードラ」

今回ご紹介しているおすすめソッカ3店の中では、ソッカ ドーが一番メニュー豊富です。

メインであるソッカの他にも自家製のパンピザ、サラダ、パンバーニャ(ニース風サンドイッチ)、薄生地のイタリアンピッツァ各種、デザートまで揃っていて、ソッカ以外の軽食も一緒に選べるお店としては一番利便性が高いです。

自家製トマトのパンピザ
自家製パンが使われたパンバーニャ(ニース風サンドイッチ)

ソッカ ドーのパンバーニャは、お店で手作りしている自家製パンが使われています。

中身はニース風サラダと似ていて、サラダだけどレタス無し・ツナ入り・たまご入り・黒オリーブ入りがパンバーニャの正式なレシピ。バンズを開けてオリーブオイルをたっぷりかけて頂くのが基本です。

店内は2ブロックに分かれていますが、どちらも店内席・テラス席があるのでグループでの食事も可能です。

店員さんはとてもフレンドリーで、どことなくアットホームな雰囲気のするお店です。

ソッカのおいしさ・メニューの選択肢・サービスと、わたしたち夫婦の間では総合的に1位でもあるお店です。

<店舗情報>
店名:ソッカ ドー(Socca d’Or)
住所:45 Rue Bonaparte, 06300 Nice

 

ソッカおすすめ店① シェ ピポ(Chez Pipo)

Chez Pipo(シェ ピポ)もソッカ専門のレストラン。

2位でご紹介したソッカ ドーのすぐ近くにあり、どちらのお店も地元の固定ファンが多い人気店です。

ソッカ ドーと二分する人気の高さで知られるシェ ピポですが、あえて1位にあげたのはパリッパリのソッカがいただけるからです。

外側も中心部もパリッパリなソッカ

しかし、このお店ではソッカ以外のメニューはほとんどありません。

バゲットのミニトーストにトッピングしていただくタプナードと、ピッサラディエ、ミニパンバーニャのサイドメニュー程度なので、選択肢の多さでは2位でご紹介したソッカ ドーの方が勝っています。

手前:バゲットのトーストとタプナード各種、奥:ピッサラディエ

また、店内の大きさでもソッカ ドーの方が上回っていたのですが、最近新たに増築されて以前の狭さから一変。より多くのテーブル席が設けられていました。

実際、わたしたちが行ったときは12人という大所帯で来店しましたが、「スペースがなくて身動き取れない!」なんてこともなく、快適に過ごせましたよ!

新たに増築された店内

メニューは少ないですが、シェ ピポにはオリジナルのロゼワインがあります。

すっきりしていて口当たりのいいロゼはグラスが進みますね。ソッカの待ち時間でグイグイ飲めてしまうのが危険です。

シェ ピポのラベルがかわいいオリジナルワイン

シェ ピポはパリッパリのソッカとお店オリジナルワインがいただける人気店ではあるものの、致命的とも思える欠点が2つあります。

  • ソッカはおいしいけれど、お店のサービスがひどい
  • ソッカが運ばれてくるまで45分~1時間待たされる

お店のサービスはフランス式といえばそうなんですが、それでも少し酷いかなと思います。 まず、注文を取りにくるまでに20分ほど待たされ、いざソッカを注文すると焼き上がりに45分~1時間待たされます。

ソッカを目的にお店へ来て前菜となるようなサイドメニューがない中、ただソッカが焼けるのを待っている45分~1時間は結構辛いものがあります。お腹ペコペコならなおさら・・・。

とにかく待たされる、そしてサービスが断トツで良くないのがシェ ピポ。けれどもパリッパリなおいしいソッカが食べられる。現地の人にはそういう認知度なお店です。

待たされるのが苦にならない方、時間はたっぷり余裕のある方はぜひ試してみてください。ソッカの味は本当においしいです!

<店舗情報>
店名:Chez Pipo(シェ・ピポ)
住所:13 Rue Bavastro, 06000 Nice

 

まとめ

ソッカがいただけるおすすめのお店を3つご紹介しました。

1位~3位までの順位は個人の好みによって変動しますが、この3店を抑えていればおいしいソッカにありつけるのは確かです。

参考に、要望によっていくつかのパターンを考えてみました。

パリパリなソッカが好みなら

  1. シェ ピポ
  2. ソッカ ドー
  3. レネ ソッカ

外パリ中ふわなソッカが好みなら

  1. レネ ソッカ
  2. ソッカ ドー
  3. シェ ピポ

ソッカの他に+アルファで食べたい!という要望なら

  1. ソッカ ドー(ソッカ以外の選択肢が多い)
  2. レネ ソッカ
  3. シェ ピポ

ソッカのおいしさはもちろん、気持ちよく食事したいからサービスにもこだわる!という要望なら

  1. ソッカ ドー(店員さんがとてもフレンドリー)
  2. レネ ソッカ
  3. シェ ピポ

効率よく観光したいから立地にこだわる!という要望なら

  1. レネ ソッカ(旧市街にあって利便性がいい)
  2. ソッカ ドー
  3. シェ ピポ

一人でも入りやすいお店なら

  1. レネ ソッカ (一人でも気にならない雰囲気)
  2. ソッカ ドー
  3. シェ ピポ(待ち時間が長いので一人だと寂しい・・・)

といった感じで、その時の状況や個人の好みによっておすすめしたい最適なお店が変わってきます。

番外編①:ガレット店のソッカが意外とおいしい!

番外編としてもう1店ご紹介したいお店があります。

ソッカ専門店ではないのですが、おすすめのガレット屋さん「Creperie Debin Ur Begad」でもソッカが食べられます

前菜というかメインのガレットが運ばれてくるまでのおつまみとして、ドリンクと一緒にいただける程度の小皿サイズ。

専門店ではないけれど、ここのソッカは外パリ中ふわのバランスがよくてレベルは高いです。

アップ写真で大きく見えるソッカは小皿で出てきます

ニース観光の滞在中であれもこれもとレストランへ行く時間がない場合は、ここのガレット屋さんはかなり活用できます。

ガレット・ソッカと、食べたいものリストの中から2品を制覇できますよ!

番外編②:ソッカがチップスに変身!

番外編②としてご紹介したいのが、ソッカチップス

名前の通り、ニース名物ソッカがチップスになりました。

発売当初は限られたお店でしか入手できませんでしたが、2016年頃から街中のスーパーをはじめパン屋さん・お肉屋さん・デリショップなど、いろんなところで購入できるようになりました。

ソッカを食べたことない人は、チップスを食べても「ふ~ん」といった感想にしかならないと思いますが、ソッカを知ってる人には「あっ!」という味です。

ぜひこの「あっ!」を体験してみてくださいね!

ニース土産・ニース観光の記事もどうぞ!

ニース限定・高級チョコレート屋さん情報と、ニース短時間観光のルートをご紹介していますので、よければご一緒にどうぞ!

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
RELATED POST