
こんにちは、Mika( @europe_life15)です。
この記事では、海外在住者が失敗した炊飯器事件のことと、代替えヨーロッパブランドについて書いています。
日本で炊飯器を買って持ち帰りたい方、ヨーロッパ現地で「日本製のような機能」がある炊飯器を探している方にお役立ていただけます。
スーツケースに入る日本製・小型炊飯器
海外移住をしてから、だいたい3年に1回度しか日本へ一時帰国しなくなってしまいました。
久しぶりに帰る日本では、現地生活で手に入りづらい日本食材やキッチングッズなどをスーツケースに詰め込めるだけつめこみ、ここぞとばかりに持ち帰ってきます。
なかでも一番ワクワクしたのは、日本製の炊飯器です。
昔ながらのメーカー「象印」から発売されていた、小型だけど「お釜」が使われた炊飯器です。
少量でもふっくらと炊き上がるのと、ほかの調理にも使えること、でも一番の魅力はそのサイズ。スーツケースに入るちょうどいい大きさ・重さ(これ重要)だったのです。
大きめスーツケースにぴったりと収まるサイズで、高さ19cm、幅23cm、奥行30cmの小型炊飯器。三合まで炊けるサイズです。
このモデルのいいところは、小くてもいろんな調理に応用できる機能性の高さ。パンの発酵も、焼くこともできます。幼少期からパン派なわたしには、この追加機能にとても惹かれました。
今回の一時帰国では、「ぜったいに炊飯器を買って帰る!」というミッションを密かにもっていたので、大きさはもちろん、重量にもこだわり慎重に選びました。
この小型炊飯器のいいところは、他の小型商品に比べて軽かったことです。
スーツケースでの持ち帰りですので、重量制限は大きなハードルになるんですよね。この象印の炊飯器は、重さ2.7kg。3kgを下回る商品はこれだけでした。
日本製炊飯器をスペインで試してみたら・・・
スーツケースでも炊飯器って持って帰ってこれるんですね。
フライトではもちろんスーツケースはチェックインしましたが、特に怒られるわけでもなく、現地に着いてからも取り上げられることなく、無事に持って帰ってこれました。
そして、胸いっぱいのワクワク感を抑えながら早速試しました。
この日のために、割高な日本銘柄のお米を用意し、お米のとぎ方もいつもより丁寧にして、期待たっぷりにスイッチオン!
すると・・・
日本製炊飯器によくある「ピロリロリロ~」といったメロディーが流れ、炊飯メニューがはじまりました。
スタートを確認してからキッチンを離れ、その後15分ほど経過したころに炊飯器の様子を見にきたら・・・
あれ?
動いている気配が・・・ない!
どこか不良があるのかな?と、夫とふたりで確認してるうちに、コンセントを差してる変圧器から「ボンッ!!!」という音とともに青い火花が出て、その瞬間に電気のブレーカーが落ちてしまいました・・・。
ほんと一瞬の出来事です。
ふだん見ることのない、あの青い光・・・。直感で「この炊飯器は使えない?」とも思いましたが、翌日、ダメ元で変圧器を買いなおして再トライしてみました。
が、、、
電源すら入りません。。
日本で炊飯器を選んでいたときからの期待。壊れないように丁寧に持ち運び、細心の注意をはらってスペインまで持ち帰ってきた炊飯器。わたしたちのささやかな夢は一瞬の出来事に泡となって消えてしまいました。
ヨーロッパで買える日本製に似た炊飯器
あまりにもショックが大きすぎてこの事件を引きずっていたわたしたちは、数週間後、スペインのアマゾン(Amazon)で炊飯器を調べてみることに。
あたり前ですが、こちらで売られている電化製品は、スペイン(またはヨーロッパ共通)の電流にあわせてつくられています。なので、変圧器の心配はありません。
まず、興味本位で日本から持ち帰ってきた象印の炊飯器を調べてみました。
ZOJIRUSHIブランドとして一応は売られてはいます。同じ品番もありました。が、お値段なんと700ユーロ…。ヨーロッパ仕様にカスタマイズされていて、プラグはヨーロッパ共通で使えるようになっていました。
とはいえ、さすがにその値段は出せないので、ヨーロッパブランドで日本製に近い炊飯器を探していたら、そっくりなものを発見!
電気ケトルで一躍有名?になった「ティファール(Tefal)」です。

ボタンの位置も、機能も、お釜の形もコーティングも、日本製と瓜二つって感じです。
「ちょっと見てみよう!」でのぞいたアマゾンで、うっかり買ってしまった炊飯器。たまたまセール期間だったこともあり、お得な買い物でした。
セール価格:80ユーロ
今度こそは・・・!と、期待を胸にふたたび炊飯してみると、かなりいい感じに炊けました。
お米だけじゃなく、お肉・お魚などの煮込み料理、お菓子づくりの機能もあるし、タイマー機能もあるし、お米は五合まで炊けるファミリーサイズです。
日本のアマゾンで調べてみたら、日本ではティファールの炊飯器は売られていないようですね。
プラグの心配もないし、日本の炊飯器同様にお米は炊けるし、ヨーロッパブランドでは一押しの炊飯器じゃないかと思っています。
日本の超高級・炊飯器と比べれば劣ってしまいますが、海外在住者の食卓なら十分すばらしい働きをしてくれています。
いままでずっと鍋でお米を炊いていたわたしには、調理の同時進行がだんぜんしやすくなりました。お米に付きっきりにならずにすみますからね!
この炊飯器を手に入れたことで、おにぎりの出番がだいぶ増えました。お米炊いて残った分は、白米のまま冷凍するか、おにぎりにして翌日へ繰り越しています。

まとめ
- 日本からスーツケースで炊飯器を持ち込むことができる
- 日本製炊飯器を現地で使うときは「高圧・変圧器」を使うべし
- ヨーロッパブランド炊飯器はティファールが一押し
ってことだけ覚えていてくださいね!