バレンシア

パエリア発祥の地!バレンシア・アルブフェラ地域で伝統的なパエーリャを食す!

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コノリー美香の自己紹介


出来上がったパエーリャをテーブルへ見せに来てくれます

バレンシアと言えば、パエーリャ(Paella:日本ではパエリア)。

スペイン各地でもパエーリャを出しているところはありますが、そのほとんどはスペインへ来た観光客向けだったりします。そんなツーリスト・トラップではなく、せっかくスペインへ来たならやはり本場バレンシアで召し上がって頂きたいです。   

バレンシアの伝統、パエーリャ発祥のアルブフェラ

アルブフェラはバレンシア市内から車で30分ほど離れた湿地地帯。お米の産地として知られ、バレンシアでも昔ながらのパエーリャが受け継がれている伝統的な地域です。

この湖畔は海に繋がっているのですが、なぜか水質は淡水。海からの塩水は入ってきません。

その水質と立地を生かし、お米の生産が盛んになりました。今では「お米の産地といえばアルブフェラ」、「パエーリャといえばアルブフェラ」と、言われるまでになりました。

バレンシアの伝統家屋はとんがり帽子の藁ぶき屋根

写真の右側にあるとんがり帽子の藁ぶき屋根が、バレンシアの伝統家屋の特徴です。

湖畔の横で美味しいパエーリャが頂けるNow raco

とんがり帽子の形状は積雪地域に多いと学校で習いましたが、バレンシアはめったに雪の降らない温暖気候。なぜとんがっているんでしょうね。今度聞いておきます。

アルブフェラでバレンシアの郷土料理、パエーリャを食べる

出来上がったパエーリャをテーブルへ見せに来てくれます

バレンシアの郷土料理といえば、パエーリャ

私もバレンシアのパエーリャを食べるまでは、日本で見かけるような色とりどりの具材てんこ盛りがパエリアだと思っていましたが、バレンシアの伝統的パエーリャはとってもシンプル。

鶏肉うさぎ肉平たくて大きめのさやいんげん大粒の白いんげん豆、この4つが基本です。

この基本具材をベースに、鶏レバーや鴨肉を加えたり、季節によってはアーティチョークを加えたりもしますが、オリジナルはこの基本4つです。

日本では馴染みのないうさぎ肉にびっくりされる方がいるかもしれませんが(過去の私がそうだった)、パエーリャに入っているうさぎ肉はブツ切れになっていて鶏肉と見分けがつかなかったりで見た目からはよくわかりません。

味は濃い目の鶏肉といった感じです。

さっぱり味の鶏肉よりちょっとコクがあるかな?と、私は感じました。最初は苦手だった(食べるのを恐れていた)私も、今は「パエーリャといえばうさぎ肉のパエーリャ・バレンシアーナでしょ」と言うほどになりました。

バレンシア料理が食べられるお薦めレストラン

バレンシアの伝統料理「パエーリャ・バレンシアーナ」のほかに、バレンシア料理の頂けるおすすめのレストランをご紹介します。

お店の名前は「Nou Racó」(ノウ・ラコ)。レストラン探しによく使われるウェブサイト「トリップアドバイザー」でも常に上位に入る、在住者おすすめのお店です。

バレンシア語で新しいを意味する「Nou」と、角を意味する「Racó」という名前通り、お店の立地はアルブフェラに大きく広がる湖畔の角に建っています。  

スペインでは地域ごとに独立した言語をもっていて、国全体の共通語はスペイン語。バレンシア州では「バレンシア語」が別であり、バルセロナを代表する「カタルーニャ州ではカタラン語」、美味しいピンチョスが多いバスク地方は「バスク語」が話されています。

ノウ・ラコでバレンシア料理を楽しむ

このお店ではホームメイドで作られたサングリア(ワインをベースにしたカクテル)を頂くことができます。写真右側に写ってるのがその手作りサングリアです。

タコの温かい前菜

また、写真左側はタコの前菜で、「Pulpo a la gallega」(プルポ・ア・ラ・ガリェーヤ)と呼ばれ、温かい前菜です。

この日のランチは大人5人でしたが、前菜3品、メインにパエーリャ、デザートのコースで頼みました。食べ過ぎだと思われるかもしれませんが、スペイン人はよく食べるのでそうおかしくない量です。

下の写真は前菜2品目、「Clóchina」(クロチーナ)と呼ばれるムール貝のワイン煮と、3品目の「Puntillitas」(プンティーヤス)と呼ばれる2cmほどの小さなイカのフライです。

※Clóchina(クロチーナ)はバレンシア語で、スペイン語では「Mejillones」(メヒヨーネス)と言います。  

Mejillonesと小イカのフライPuntillitas

前菜の後はメインの「パエーリャ・バレンシアーナ」

写真が重複してしまいますが、前菜の後に登場したメインの「パエーリャ・バレンシアーナ」です。

出来上がったパエーリャをテーブルへ見せに来てくれます

注文してから作るパエーリャは、出来上がるとテーブルまで見せに来てくれます。

ここでサーブの仕方を聞かれます。

バレンシアではパエーリャの鍋ごとテーブル中央に置き、お皿などには取り分けず各自のスプーンで直接鍋から食べるのが伝統的なパエーリャの食べ方です。

私は鶏肉やうさぎ肉の骨などを分けるためにもお皿で頂きますが、お鍋から直接食べてる人がいてもマナー違反ではありませんのでびっくりなされないでくださいね。

食後の後はデザート&カフェ

前菜・メインとよく食べたあとは、口直しにデザートやカフェを頂きます。

よく食べるスペイン人はたくさん食べた後でもデザートは1人1皿平らげたりしますが、私は大抵シェアします。(だってそんなに食べられません・・・)

写真は「マスカルポーネチーズクリームといちごのミルフィーユ」です。

マスカルポーネチーズのクリームが絶妙ないちごのミルフィーユ

ミルフィーユから連想していた姿とは全くことなり、いい意味で期待を裏切られました。

マスカルポーネのチーズクリームに薄くてパリパリのパイ生地が散りばめられ、生いちごのフレッシュな甘酸っぱさとパッションフルーツのソースがさっぱりしていて、甘さ控えめで「美味」としか表現できないほどおいしかったです。

デザートが残念といわれるスペインですが、このお店のデザートは私のスペイン生活でも上位に食い込む美味しさでした。このデザートを食べるためだけにカフェしに行きたいくらいです。

ウェディングもできるノウ・ラコ

今回ご紹介したお店「ノウ・ラコ」では、結婚パーティーいわゆるウェディングが挙げられ、純白のドレスを着た新婦さんがレストラン横で写真撮影をしていたりします。

お店の入り口には案内板と、裏口にはウェディング用の車も用意されています。

勢いで記念撮影してきました。笑

ちなみに、このお店の前を通る湖畔のボートも乗ることができますので、時間がある方はぜひどうぞ。

まとめ

バレンシアはスペインの第三の都市です。マドリードやバルセロナほどは大きくありませんが、程よい規模感で史跡や歴史建造物なども楽しめます。

ゆったりした時間と温暖な気候、市内・ビーチ・山のどこへ行くにも遠くない立地、スペインへお越しになるならぜひバレンシアも訪れて頂きたいなと思います。

日本で食べるパエリアと本場&発祥の地で食べるパエーリャの違いをぜひご自身の舌で確かめてみてください!

Nou Racó(ノウ・ラコ)

住所:Carretera del Palmar, 21, 46012, Valencia
ホームページ: http://nouraco.com/en/ (スペイン語・英語)

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
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