
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
突然ですが、フランスの住所事情ってご存知ですか?
わたしの本拠地はスペインですが、今年の夏は変則的にフランスで生活をしています。
スペインへ移り住む前はフランスに住んでいましたので、偶然にもスペインとフランスを行ったり来たりする生活になってます。
そして、前のフランス生活からずっと不思議に思っていたこと。それが住所です。
フランスでは住所がはっきりしないケースも少なくありません。家の位置を示す番号や、建物内の部屋番号などがないことも多いです。
ユニークだけど実用性にかけるこの光景はフランスならでは。スペインには無い文化です。
道の名前はあるけど、家の位置を示す番号がない

さすがに、通りの名前はあります。
でも、その先に必要となる家の位置を示す番号がありません。
あるのは市内などはアパートでひしめき合うので通りの名前+番地まではあります。〇〇通り・〇〇番という風に。
そして、その番号の前で止まってビルのエントランス前にあるインターホンを見ても、部屋番号がありません。人の名前が並んでいるだけです。
その中からお目当ての住人を探し出すわけですね。なんというか、トランプの神経衰弱でもしている気分です。
番号の代わりは家・人の名前
本来あるはずの「家の位置を示す番号」がない。
とすれば、どうやって家と住んでる人をマッチングするんでしょうか。わたしはこれが不思議でたまりませんでした。
答えは、「家のニックネーム」もしくは「住んでる人の名前」で照らしあわせるんです。
フランスでは住所に番号が使われるかわりに、家のニックネームが使わてたりする。これが集合住宅のアパートだと建物の外にある呼び出しインターホンのところに住んでる人の名前がずらっと並ぶ。そしてそこにも部屋番号はなかったりする。郵便や荷物など、配送する方はある意味記憶力が試される…。 pic.twitter.com/Y6W9JrLcGM
— mika@スペイン時々フランス (@europe_life15) 2017年7月15日
アパートでは表札に部屋番号がない

その番地に行ったらビルがあります。部屋を訪ねようともエントランス前のインターホンに番号はなく、名前しかありません。さて、どうしますか?
フランスではこのようなこと、よくあります。
ではどうするのか。
インターホンの表札にずらっと並んでいる名前を上から下までじっくり読み込む。が正解です。だいぶアナログですが、それ以外に方法はありません。
その家が賃貸物件だった場合、表札の名前がオーナーのままだったりして意味不明なこともあります。
友人を訪問しにきたのにどこにも名前が無い・・・みたいなことも稀にあります。
荷物の配送は間違いだらけ

こんな事情ですから、郵便物や荷物の配送も間違いが多いです。
アパートに住んでいて、自分の名前を表札に出していても、配送の人が見落としたり間違ったりすることも日常茶飯事です。
わたしの義理祖母は同じアパートに75年住んでいます。市内を配送する郵便局員に入れ替えがあっても、まぁ大抵は見つけてもらえます。
というのも義理祖母の住んでいるアパートは6戸だけの小さなアパート。表札に出ている住人の名前は6つ。それでも荷物の配送はよく間違われたりします。
というのも、同じ番地番号に異なる2つの建物が存在し、パティオ(中庭)を間に両端が建物という造りになっています。
まわりには裏の通りに面するアパートのベランダ側が見えるので、一見アパートに囲まれてる一帯という見かけです。
それもあってわかりずらいのか、表札の名前だけでマッチングするのは難易度が高いですね。
フランスの住所事情まとめ

フランスには「絶対間違わない正確な住所」に乏しいです。
もしくは
みたいなことが日常的に見られます。
さすがにパリなどの大都市では見られないかもしれませんが、地方都市や小さな村ではまだまだ残る文化です。
フランスでは住所にお気をつけください!