
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
フランスにいる間、いや、ブルターニュとロワール地方のはざまにいる間にぜったい行きたいと思っていたモンサンミッシェルへ行ってきました。
モンサンミッシェルの駐車場から修道院までの往復で2時間半の観光でしたが、お天気にめぐまれすぎたいい思い出になりました。
モンサンミッシェルはフランス西部にあるとっても小さな町です。海に囲まれた場所で交通の便がいいとはいえませんが、それもまた人の心を惹きつけるのかもしれませんね。
この記事では、モンサンミッシェルを数時間でまわりたい方のために、わたしたちが経験した2時間半コースをご紹介します。
現地の人が知る「駐車場選び」やペット連れ情報などにもふれています~。
目次
モンサンミッシェル周辺駐車場

・レストランを予約している場合は一番近い駐車場にとめられる優先権がある
・駐車場は砂利で青空の下。車中は熱くなるので日光除けカバーがあるといいです。
モンサンミッシェル行きシャトルバス

モンサンミッシェルは湿地帯に囲まれていて、潮の満ち引きで海面が左右されます。そのため、モンサンミッシェルの入口(門)までは橋がかかっています。
駐車場から入口門までの交通手段は、ぜんぶで3つ。それぞれにメリットデメリットがあるので、ひとつずつご紹介していきますね。

シャトルバス
- 無料
- 並ぶだけで乗れる
- 乗車時間10分
- 犬は不可
馬車
- 有料
- 乗車時間25分
- 犬は不可
徒歩
- もちろん無料
- バスや馬車と同じ道路を歩きます
- 所要時間40分
- 犬連れOK
犬を預けられる施設(ケンネル)

モンサンミッシェルのインフォメーションでは、犬を預けられる施設があると紹介されています。
観光中の数時間だけを施設で預かってもらえるのは、犬連れ観光客にはうれしい特典です。
一緒に旅行はいきたいけれど、教会などの建造物では「犬不可」の場所が多くて入室をあきらめざることも少なくありませんが、ここモンサンミッシェルではその心配もありません。
モンサンミッシェルに入ってから

橋を渡りきり、いよいよモンサンミッシェルの門へたどり着きました。門を超えたら小さな空間の中にお店がびっしりと並んでいます。
『モンサンミッシェルに着いたら、レストランやお土産屋さんはいったん無視。一直線に修道院まで突き進んでください。』
今回わたしたちが滞在したバケーションハウスのオーナーの教えどおり、わたしたちは一直線に修道院をめざしました。そのおかげか、院内手前のチケットセンターではほとんど待たずに入ることができました。
(観光したのは4月21日の土曜日でしたが、本格的な観光シーズン前だったので週末でも並ばずにスムーズだったのかもしれません)
モンサンミッシェル修道院
チケット売り場

チケットは1人10ユーロ。わたしたちは1人ずつオーディオガイドもつけました。1台3ユーロがプラスされます。

オーディオガイド

ふだん、オーディオガイドは使わないのですが、こういう大きな修道院ではそれぞれの部屋がどう使われていたかなどがわかっておもしろみが増しますね。
だだっ広いただの空間だと思っても、ガイドを聞くことで「食堂だったんだ~」「ここにキッチンがあったんだ~」「だから炭で焦げてるんだ~」なんてことがわかって、より感動が深まります。
修道院付属教会

修道院の中は、カテドラル(大聖堂)のような華やかさはありません。どこか「つつましい」雰囲気を感じました。

わたしたちが教会を訪れた時間帯は、たまたまミサがはじまるところでした。
観光客の中には着席してミサに参加されている方もいらっしゃいました。カトリック教徒だったらとても意味のある時間帯・場所だったんじゃないかと思います。

修道院内

石造りの建造物って外部と内部の気温差がけっこうあるんですよね。この日、4月では異常な高温を記録して外温28℃というお天気でした。
にもかかわらず、石造りの施設内はひんやりひっそりと静まり返っていて、その尊厳ある空気感を味わってきました。

修道院パティオ(中庭)

わたしが個人的に好きだった空間は、パティオ(中庭)です。
石造りの冷たい建物から抜けた先にひらける緑の空間に、気もちよさを覚えました。

この修道院が使われてたいた当時、シスターたちはこのパティオでどんな風に過ごしていたんでしょうね。そんなことを考えながら、この場に座って考えていました。

修道院からの景色
モンサンミッシェル修道院は町の最高部に位置しています。
ここから広がる景色はただただ大きくて、海に一面囲われてるんだな~なんてことを思いながらついたたずんでしまいます。
下の写真は教会前に広がる大展望です。

同じような展望の写真ですが、下は修道院を出た後に望める裏側からの景色です。

モンサンミッシェル町散策

何回かお伝えしていますが、モンサンミッシェルの門をくぐってから修道院まではショップやレストランでひしめきあっています。
「門をくぐったら一直線で修道院をめざしてください」
とお伝えしましたが、モンサンミッシェル修道院を出たあとは行きで目星をつけたお店へ戻るのもいいですし、修道院裏手側にも隠れたお店やレストランがたくさんあります。


モンサンミッシェルは狭い空間のなかにいろんなものがぎゅっと凝縮されている町なので、修道院見学がおわったあとにゆっくりと町散策をあじわってくださいね。
モンサンミッシェル湿地帯

モンサンミッシェルの敷地外は湿地帯に一面を覆われています。
この一帯は遠瀬がつづき、満ち潮だと海になり、引き潮だと湿地帯が顔をのぞかせます。
湿地帯が広がるときは、もちろん歩くことができます。が、念のため替えの靴下は持っていった方がいいですよ!

わたしたちが宿泊していたバケーションハウスは、モンサンミッシェルから直接距離で8kmの場所でした。
湿地帯で繋がっているモンサンミッシェルへは、実際に歩いていくこともできるそうです。

モンサンミッシェルといえばオムレツ?!

モンサンミッシェルの名物料理といえば、オムレツが有名ですね。
1888年にこの地でオムレツをつくりはじめた女性がモチーフとなり、いまは会社化・ブランド化され、ホテル産業やお土産品などの物販で営業しています。
モンサンミッシェル内を歩いているとよく見かける赤い商品がそれです。

オムレツはというと、店頭で女性がたまごをかき混ぜるデモンストレーションを行っているレストランでいただけます。

ミシュランスターつきのお店なのと、おそらくモンサンミッシェルで一番人気のお店だと思われる込み具合なので、要予約がいいんじゃないかと思います。
店内はなぜか和風なニワトリのデザイン画が飾られています。

わたしたちはオムレツを食べずに帰りました。
宿泊したバケーションハウスのオーナーが飼ってる完全オーガニックなニワトリの新鮮なたまごをいただき、その日の朝オムレツをいただたばかりだったので・・・!
モンサンミッシェルは何時間あれば観光できる?

わたしたちの観光時間は、ぜんぶで2時間半でした。
「ぜんぶ」というのは、
- 移動
- 修道院内覧
- 町中散策
- お土産調達
- ワンドリンク休憩
までを指し、宿泊先からモンサンミッシェル駐車場までの移動時間は含んでいません。
参考になるかわかりませんが、わたしたちが実際に費やした時間配分をご紹介しておきますね。
モンサンミッシェルは3時間半で足りる
モンサンミッシェルの駐車場から修道院までの観光・往復のスケジュールはこんな感じでした。
駐車場~シャトルバス乗り場
- 所要時間:徒歩5分
- 駐車場はP2~P13まで
- 場合によって駐車場へ入るための交通整理もあり
- 駐車場からモンサンミッシェルの全体写真がキレイに撮れます
シャトルバス乗車
- 所要時間:15分~20分
- 人混み具合によります
- 乗車してから出発まで5分ほど待たされます
- 近隣のレストラン街やホテル停留所で2回止まります
- 停留所で降りて移動手段としても使えます
モンサンミッシェル入口門~修道院入口
- 所要時間:約10分
- 狭い一本道(しかも上り坂)がつづきます
- 人混みも重なって歩きにくいです
- 徒歩以外の交通手段はありません
- ショップやレストランいったん無視して先を急ぎます
修道院入り口~内覧
- 所要時間:1時間15分
- チケット売り場で並ばなければ5分もせずに中へ入れます
- 修道院内部に公衆トイレ(無料)があります
- オーディオガイドを聞きながらひとつずつゆっくりと内覧
- 絶景の展望台(テラス)など写真撮影しまくります
ドリンク休憩
- 所要時間:約30分
- お昼どきはドリンクのみ休憩を嫌がられるお店もあります
- そんなときはバーに入るのをおすすめします
- 貴重なトイレ休憩でもあるので忘れずに
ショップ散策
- 所要時間:約30分
- わたしたちは恒例のポストカードのみで短め
- ショップめぐりを楽しみたい方はもう少し長めでも
帰りのシャトルバス
- 所要時間:約10分
- 待ち時間少なめです(すぐ出発)
- 途中で停留所にとまりますが利用する人は少ないです
- 買い忘れたお土産は途中下車できる停留所前にある大きなお土産やさんで買い足すこともできます
シャトルバス下車~駐車場精算~車へ
- 所要時間:約10分
- シャトルバス停留所周辺に駐車場精算機があります
- 駐車料金は、3時間半で計11ユーロでした
- 駐車場精算機から車までは徒歩3分です
こんな感じで、約3時間半のスケジュールで足りました。
どこも人混みがすごかったので、ランチはしていません(ドリンク休憩のみ)。せっかくだからランチも・・・という場合は、念のため+2時間を見ていた方がいいかと思います。
食事どきは何かと時間がかかりますし、フランスのレストラン業界は日本のような「回転率」文化ではないので、時間配分は余裕がありすぎるくらいでちょうどいいです。
有名観光地はテロの危険性も

これはモンサンミッシェルに限りませんが、有名観光地は人が多く集まることもあってテロや事件に巻き込まれる可能性は高いです。
今回わたしたちは2018年4月21日の土曜日に、モンサンミッシェルへ行きました。11:00~14:30まで、3時間半という短い時間です。
翌・22日の日曜日、在フランス日本大使館より「モンサンミッシェルでの襲撃未遂事件」に関するお知らせが届きました。同じ時刻の翌日です。
いま、フランスでは頻繁にテロ未遂や襲撃事件などの報道を目にします。テロだろうと自動車事故だろうと、自分の身は自分で守る必要がありますので、どうか細心の注意だけは忘れないでくださいね。
さいごに

「モンサンミッシェルへ行きたい!」と思いつづけた夢がやっと叶いました。
が、わたしたち夫婦の期待が高すぎたのか、モンサンミッシェルよりも翌日に行った「サン・マロ」(Sanint-Malo)の方が楽しかったという展開に・・・!
サン・マロの紹介は、別の記事で書いていきますね。