
こんにちは、Mikaです。
あなたは海外でみりんを使うとき、どうされていますか?
海外生活をはじめた当初、和食づくりにはりきってみるも、みりんがないとおいしく作れないメニューの多さに悩まされました。みりんがないとぼやけた味になるんです。
海外に住みながら和食を作るときって、いろんな問題が出てきますよね。
- この材料手に入らない
- この材料は高すぎて日常的に買えない
- 日本食材を売ってるお店が近くにない
など、
「ない」「手に入らない」と思うとなおさら和食が食べたくなったり・・・。
そんな和食への想いで考えついた代用品は、海外で和食を作る際の必須材料となりました。
わたしの場合、「日常的にすぐ買えて」「量や値段を気にせず」「身近にあるもの」が鉄則です。
そのうちのひとつが「みりん代用レシピ」。 今では「みりんは買わずに家で作る」が基本となり、代用みりんのおかげで和食の幅がぐんと広がりました。
今日はそんな便利すぎる「代用みりんの作り方」をご紹介したいと思います!
目次
調味料なのにみりんはなぜ高い?

そもそも、みりんはなぜ高いのでしょう?
みりんはしょうゆや味噌などと同じく日常的に使う調味料ですよね。なのに、しょうゆ・味噌と比べてもみりんのお値段は割高です。
本みりんの原料は酒であるため、輸入時の商品項目は「酒類」に分類されます。そのため、税率などが変わり他の調味料と同じ価格幅ではなくなってしまうのです。
日本国内でも割高なみりんは、海外で買うと割高を超えた値段設定になります。
スペインでは300mlの小瓶みりんが、8~10ユーロで売られています。
海外みりん代用レシピ:白ワインを使う

ヨーロッパではとても身近なワイン。昼でも夜でも、食事と一緒に飲まれる日常的な飲み物です。
口当たりがすっきり・さっぱりな白ワインに、あるものを足すだけで「みりんの代用」ができてしまいます。
近くのスーパーで買える安めのワインでもOK、料理に使ったあまりの白ワインを再利用するでもOKな、ただ混ぜるだけの簡単レシピです。
代用みりんの作り方
材料はたった2つ。
《材料》
- 白ワイン:100ml
- はちみつ:大さじ2
作り方も簡単で、混ぜるだけです。
- 白ワインにはちみつを加える
- はちみつが溶けるまでよくまぜる
わたしは一度に倍量の「白ワイン200ml」「はちみつ大さじ4」で作っています。
それだと保管している瓶にぴったり収まる量なのと、すぐにはなくならないけど消費に時間がかからず作り直すタイミングもちょうどいいからです。
代用みりんに適した白ワイン
白ワイン選びのポイントは「できるだけクセのないものを選ぶ」に限ります。
また、白ワインのタイプによってはちみつの量を調整してみてください。
- 甘めワイン:はちみつ少なめ
- 辛めワイン:はちみつ多め
代用みりんの保存方法
作った代用みりんは、必ず冷蔵庫で保存してください。
容器は瓶タイプがおすすめです。
わたしの場合、卓上ドレッシングのガラス瓶をとっておいて食洗器で洗います。(ここで洗浄・高熱殺菌・乾燥を兼ねています) 水滴がついていない状態のガラス瓶に、作りたての代用みりんを流し入れます。
ドレッシングの瓶なので蓋を開ければそのまま使えますし、量の調節もしやすくて冷蔵庫への保管も省スペースで便利ですよ!
代用みりんのお味は?
白ワインで作った代用みりんの味ですが、わたしは意外と気になりません。
もちろん、日本で買える本物のみりんと比べたら全然ちがいますが、手に入りにくい海外生活の日常で使うぶんには余裕で合格点をあげられるレベルです。
わが家ではこの代用みりんを常備するようになってから、食卓に和食があがる頻度が増えました。 煮物などの調味料づかいだけではなく、焼き肉の付けダレやソース・ドレッシングと活用の幅は大きく変わりました。
裏技:スペイン版のみりん・ミステラ(Mistela)

スペインには「Mistela」(ミステラ)というワイン原料のリカーがあります。スペイン東部・地中海沿い「バレンシア州」が産地のお酒です。
食前酒として飲まれるケースが多いのですが、ワインをだいぶ甘くした味でわたしはデザート的なワインだとも思っています。
はじめてミステラを飲んだときは、その甘さに「料理に使える!」とひらめきました。みりんの代わりになるかも?と思ったのです。
ミステラで和食づくり
ミステラを使って和食が作れるかも?! と思い立ち、試しにいくつかのメニューで実験してみました。
うーん、正直いうと煮物には向かないです。というのも、煮物だと味にクセが出てしまいました。
次に、焼き物系で試してみました。
わたしが生姜焼きを作るとき、タレに代用みりんを使っています。その代用みりんの代わりにミステラを使ってみました。
豚の生姜焼きを作ってみましたが、煮物のときに感じたクセはまったく気になりません。ミステラの甘さが残ってちょうどいい生姜焼きソースができました。
ミステラで洋食づくり
煮物には向かない・焼き物にはいい感じだったミステラですが、洋食づくりではどうでしょうか?
わたしはお肉を焼くときに入れています。
お肉の柔らかさを残すためにワインを振りかけたりしますよね。
それと同じ容量で、柔らかさを出したい鶏肉のソテーを作るときにミステラを振りかけると、パサパサしがちな鶏肉もジューシーに仕上がりますよ!
また、先にご紹介したドレッシングやソースづくりにもいい感じで使えます。
わたしが特にいいなと思ったのは、フルーツのコンポートづくり。
リンゴや洋ナシで作るコンポートにミステラを入れることで、ワインの深みと甘さが足されて大人向けな味になります。
仕上がる直前にシナモンを振りかければスパイシーな香りがアップルタルトやパイにあう味・香りになって、おすすめな裏技です。
海外で作る「代用みりん」と裏技 まとめ
いかがでしたか?
白ワインとはちみつで作る代用みりんは、冷蔵庫に必ず常備しているわが家の必須アイテムになりました。今では「みりんは買わずに家で作る」が基本です。
材料はたった2つ。身近なもので作れて量を気にせずみりんが使えることで和食の幅がぐんと広がり、和食好きな夫は喜んでくれています。
海外で買うみりんって結構なお値段しますよね。この代用みりんならお財布にもやさしいし、白ワインを飲みながらお料理ができて一石二鳥です!笑
海外在住でみりんにお困りでしたら、ぜひ試していただきたい代用レシピです。