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フランスのインターンシップ事情:就職を勝ち取るために

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コノリー美香の自己紹介


こんにちは、Mikaです。

ここフランスも、お隣スペインも、他国ヨーロッパでも、就職は「即戦力」が命です。

「インターンシップが就職を制する」と言えるほど、就職への道はインターンシップが鍵になります。

今日は、インターシップで働きはじめる息子さんをもつ知人から実際に聞いた「フランスのインターンシップ事情」をお届けします。

インターンシップとは?

インターンシップとは、学生の【就業体験】を意味しています。

インターンシップとは学生が就業前に企業などで「就業体験」をすることですマイナビからの引用

日本でも何年も前から取り入れられている制度なので、ご存知の方、 実際に経験された方もいらっしゃるのではないかと思います。

フランスのインターンシップ

インターンシップの概要は、「企業」「業界」「職務」によってさまざまです。

一言で「○○です」とひとくくりには言えないのが実情で、それはここフランスでも同じです。

実は、いま住んでいる家のオーナー夫妻にはインターンシップで働きはじめる息子さんがいます。オーナーの話しでは、息子さんが得たインターンシップ案件はこのような概要でした。

  • 期間:12週間~
  • 給料:600ユーロ前後

重なりますが、これらの諸条件は「企業」「業界」「職務内容」によっても大きく変わってきます。

あくまでも、「この彼はこのような条件でのインターンシップだった」という1つの事例として、参考程度にお受取りください。

なぜインターンシップをするの?

ヨーロッパでは、日本のような新卒一括採用はありません。

大学を卒業したばかりの人も、キャリアを築いてきた人も、「求人採用」という同じ土俵で戦わなければなりません。

日本の新卒採用は、いわゆる「ポテンシャル採用」ですよね。

入社してから人材を育て、自社のカラーに染めていく。その「教育の場」でもあるわけです。

一方、ヨーロッパの企業では「即戦力」がすべてです。

そこに自社カラーへ染める「教育」の意味合いはほぼ入っていません。

こちらでいう「教育された人」とは、「すでに経験をもっていて即戦力になる人」ということですから、入社翌日から戦闘力となるような人材が重宝されるわけです。

その「経験の場」こそが、卒業後の就職率を左右するといえる「インターンシップ」制度なのです。

インターンシップで仕事経験を得て、その経験を武器に、次の職探しへ活かす。

なので、ヨーロッパではインターンシップの企業選び&実体験が重要になるわけですね。

フランス大使館発・インターンシップ情報

調べていたら、フランス・日本の両国間でインターンシップ制度が結ばれていました。

イノベーション・インターンシップ100》と呼ばれ、2016年にスタートしたそうです。

当インターンシップの参加条件は、【日本国籍を有する学生または30歳未満の既卒者】と書かれていますので、30歳未満の既卒者はだれでも参加できるようです。

社会人はもちろん、就職浪人、ニート、フリーター、多くの人に可能性が開かれている制度だとわたしは理解しました。

(あ、でも、、社会人としてキャリアを積んできたなら、海外転職や現地就職も視野に入れながらの仕事探しもできそうですけどね!)

フランスのインターンシップ検索サイト

フランスのインターンシップ検索サイト「FRANCE ALUMNI」

上でご紹介したフランス大使館の記事から、フランスの【インターンシップ検索サイト】へリンクされています。

大使館が公開している記事内の「参加企業」項目では、このように書かれています。

以下の企業がFrance Alumniホームページで求人を掲載しています。

  • Thales, Michelin
  • Air Liquide R&D
  • Sanofi
  • AXA Group
  • Orange S.A.
  • Valeo Lighting Systems
  • Valeo Systèmes Thermiques
  • PSA Peugeot Citroën
  • Fives Intralogistics SA
  • etc…

在日フランス大使館

名前を見てハッとされる方、聞いたことあるなぁ~と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

世界に名をはせるグローバル企業や、ヨーロッパ諸国に展開している企業も入っています。

この【France Alumni】サイトには、仕事探しのみならず人脈づくりのネットワークなども用意されていました。

  • フランスで仕事したい!
  • 世界のインターンシップを探してる!

という方には使えるプラットフォームじゃないかなと、個人的には思ってます。

フランスのインターンシップ事情まとめ

ヨーロッパでは、インターンシップがその後の就職を左右する大きな鍵です。

インターンシップが就職を制する。といってもおかしくないほど、かなり真剣に、就職への入り口として認識されています。

今回はフランスでのインターンシップ事情と検索サイトをご紹介しましたが、次回はスペイン編もご紹介していけたらなと思います。

インターンシップ制度は、ヨーロッパに限らず世界各国で設けられていますので、海外就職のきっかけを探されている若手世代の方は、いろいろ探されてみるとグッと選択肢が広がるかもしれません。

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
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