バレンシアの夏の風物詩といえばコレ、「Horchata」(オルチャータ)。
バレンシア人なら恐らく誰もが好きであろうと思われるこのドリンクは、バレンシア特産かつ名産です。
スペイン語では「Horchata」、バレンシア語では「Orxata」。スペルが変わるものの読み方は同じで「オルチャータ」。 南アメリカの一部の国でもオルチャータが存在するようですが本場はバレンシア。
このオルチャータ、原料となるのは「Chufa」(チュファ)と呼ばれる地下茎で、これを絞ったものに水・砂糖(もしくはハチミツ)で味を調整したものです。(参照元:Wikipedia)
こちらが原料となっているチュファ。
見た目はローストされたナッツ類の仲間に見えます。
このチュファの名産地が「Alboraya」(アルボラーヤ)というバレンシア市内に隣接した郊外の町で、ここにはバレンシアで一番古い「Horchateria」(オルチャテリア)というオルチャータの専門店「Daniel」(ダニエル)があります。
このお店、夏はいつ行っても混んでいるんですが、特に週末の午後ともなると店内もテラス席も満席。お店の周辺は駐車待ちの車で列ができ、店内はテーブル待ちのお客さんでごった返しなほど大人気。
それもそのはず。このお店のオルチャータがバレンシアで一番美味しいんだそうです。
オルチャータ以外にもカフェやスイーツも充実していて、スイーツは全て手作りとか。一番美味しいオルチャータで一番古いお店となれば、人気が衰えないのは当然ですね。
とはいえこのオルチャータ、外国人には少し不思議なドリンクで、好き・嫌いが分かれます。正直言うと私はは苦手な方・・・。
バレンシア在住日本人に聞いてみるも、在住歴の長い人の方が好きな確率が高いようです。
そして、オルチャータと言えば忘れてならないのが「Fartón」(ファルトン)。 細長い菓子パンのようなもので、サクッとした食感とふんわりした食感とが合わさった、クロワッサンを少しパンっぽくしたような感じです。
これをオルチャータに浸けて食べるのが正式な食べ方。
オルチャータは苦手だけどもファルトンは大好きな私は、たまにパン屋さんでファルトンだけ買います。菓子パン代わりにおやつで頂いたり、朝食代わりにしたり。
夏のバレンシア市内ではオルチャータのワゴン販売も多く、観光客が物珍しそうにオルチャータを試す姿もよく見かけます。
ワゴンやカフェなどお店によっても味が違うようなので、お好きな方はオルチャータ巡りをするのも楽しいかもしれません。
市内からオルチャータ専門店「Daniel」(ダニエル)まで遠くて行けない方は、市内中心部にある2号店が使いやすいかと思います。
市内メイン通りの「Calle colon」(コロン通り)からすぐ近くの「Mercado Colon」(メルカド・コロン)という旧市場を再利用した、カフェ&レストランがひしめくバレンシア市民憩いの場の中にあります。 お店の名前は全く同じ「Daniel」で、場内右手の並びですぐ分かると思います。
興味のある方は是非試してみてくださいね!
Horchatería Daniel
Avda. de la Horcahata, 41, Alboraya, Valencia
この情報は2015年8月時点のものです。