
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
わたしは和菓子が大好きです。
海外生活をしていると、日本ではおなじみのメニューやデザートが欲しくなったりするのですが、そんなときは決まって自分でつくります。
和菓子を代表するあんこもしかり。現地にあるものを使ってあんこの代用をする人もいますが、やっぱりあんこは小豆からの方がおいしい。
というわたしの勝手なこだわりから、あんこは家で手作りするようになりました。
海外生活でも気軽に手に入り思い立ったときにすぐ作れる、「秘密にしたい手作りあんこレシピ」をご紹介したいと思います。
目次
手作りあんこの基本:小豆はどこで買える?

世界的な日本食ブームもあってか、ヨーロッパでは乾燥小豆が比較的安く手に入ります。
おなじみの缶になった「ゆであずき」は高値で売られているのに対し、この乾燥小豆なら500gで2.5~3ユーロと、かなりお手軽に買うことができます。
わたしはいつもBioのお店で買っています。
あんこは皮のついた小豆を湯がきながら煮つめていきますので、外皮をそのまま食べることになります。
ということは、できるだけ農薬などがついていない方が体にはいいわけですよね。
それもあってわたしはあえてオーガニックのお店で購入しています。特に気にならないという方は品揃えのいいスーパーマーケットでも購入できますよ!
そして、オーガニック店では小豆以外にも日本人になじみのある「大豆・黒大豆・緑豆なども売られています。

スペインでは2ユーロ前後から売られていますので、お豆料理をよく作られるなら乾燥豆を購入したほうがお得です。
手作りあんこの材料

材料はたったの3つです。
下の分量でだいたい600gくらいの「ゆであずき」が仕上がります。
分量のバランスが同じなら小豆の量を調節して作れますので、お好みで分量を増減させてくださいね。
- 乾燥小豆(あずき)・・・200g
- 砂糖・・・180g
- 塩・・・少々
わたしは甘さひかえめが好きなので、砂糖は少なめにしています。
はっきりとした甘さがほしい場合はもう少し砂糖の量を増やしてもいいかと思います。そこらへんはお好みで調整してくださいね。
手作りあんこの作り方
一言でいうと、「ただ煮つめる」だけです。
大きめのお鍋ひとつでできて洗い物は木べらと鍋だけ。放置時間は長いけれど、簡単に作れるレシピです。
すべての工程を3つのパートに分けました。
「①あずきの下処理」「②柔らかくなるまで煮る」「③豆を煮つめる」を順に説明していきます。
あんこの作り方:①あずきの下処理
小豆を一晩水につけ置きされる方もいらっしゃいますが、わたしはしていません。
この方法で作ると一晩つけ置きしなても柔らかくふっくらしたあんこができますので、思い立ったらすぐに作れますよ!
- 乾燥小豆をざっと洗う
- 鍋にたっぷりの水と洗った小豆を入る
- 沸騰したら3分ほどそのまま放置
- ザルにあげて湯を切り、小豆を鍋に戻す
あんこの作り方:②柔らかくなるまで煮る
下処理が終わったあずきを柔らかく煮ていきます。
- 鍋に水を1Lほど入れる
- 蓋をして中火にかける
- 沸騰したら中火~弱火で蓋をしたまま1時間~1時間半ほど煮る
(豆がふっくらして手でつぶせるくらい柔らかくなるまで)
- 豆が柔らかくなったら火を止め、蓋をして15分ほど蒸らす
工程3では、煮る時間よりも豆の柔らかさ重視で時間を調整してください。季節・豆の吸水状況などによっても変わります。
わたしは1時間15分のときもあったし、1時間半に近いときもありました。
また、煮ている間は水分が減り過ぎないように必要に応じて差し水をしてください。
この段階ではまだ小豆を煮つめません。あくまでもたっぷりのお湯で豆が柔らかくなるまで煮るのが目的です。
あんこの作り方:③煮つめる
いよいよ、あんを煮つめていきます。
ここから先の工程は、表面に浮き出てくるアク(灰汁)を取り除きながら作業してください。
砂糖を入れるタイミングは3回です。
分量全体から3当分し、1/3分量ずつ入れるのがコツです。
最後の仕上げともいえるこのパートは砂糖が入ることで焦げ付きやすくなります。よそ見して焦がさないよう、注意しながらゆっくりと、鍋底からまわすように煮つめてくださいね。
- 砂糖(分量1/3)1回目を入れ、5分ほど煮る
- 砂糖(分量1/3)2回目を入れる
- 混ぜながら弱火で5分ほど煮る
- 砂糖(分量1/3)3回目と塩少々を加え、5分ほど煮る
- そのままお好みの粘度になるまで煮詰める
工程4で塩を入れるのは、甘みを引き出すための「隠し味」です。
分量すべての砂糖を入れた後はだんだんととろみが出てきます。「ちょっと緩いかな~」と思うくらいで火からおろすと、ちょうどいい緩さの餡ができあがります。
木べらで鍋底をなぞると、底に「一文字」が残るくらい緩さが目安です。
見た目はとろとろして緩そうに見えますが冷めると粘着が強くなって固まるので、お好みの餡の硬さから逆算して火を止めるタイミングを決めてくださいね。
手作りあんこ完成!

なんの下準備もなく簡単に手作りあんこができました。放置時間は長いけれど、難しい作業は何一つありません。
わたしは義兄夫婦に「和食ディナー」を振る舞い、食後のデザートとしてあんこを使ったスイーツを披露しました。
わたしが仕込んだのは抹茶あずきマフィン。
ヨーロピアンは(というかスペイン人は特に?)抹茶のような苦みのある味が得意ではないようで、日本人基準の「濃い味抹茶」では苦すぎてしまいます。
そんなときは「抹茶味のキットカット」くらいの抹茶具合を思い出しながら作ると、抹茶加減がちょうどよく仕上がりますよ!
残った手作りあんこの消費メニュー

大量に仕上がったあんこはいろんな使い道があります。
上の写真は、手作りあんこを使ったおしるこです。冬場だったので懐かしいあんこメニューを作ってみました。
あんこ消費メニュー:和菓子
これはもう定番中の定番ですよね。スイーツ好きな日本人なら誰もが思い浮かぶ、おなじみのスイーツメニューです。
- おしるこ
- ぜんざい
- おはぎ
- 大福
- 白玉団子
- どら焼き
あんこ消費メニュー:洋菓子

つづいて、洋菓子メニュー。
上の写真はバターたっぷりなさくさくクロワッサンに手作りあんことホイップクリームを重ねて「あんクリームクロワッサン」を作ったときのものです。
和菓子メニューに比べると、ちょっと斬新さが見え隠れしますかね。
- マフィン
- パウンドケーキ
- カップケーキ
- スコーン
- ケーキのトッピング
- あんクリームクロワッサン
などなど。
わたしはよく抹茶マフィンやカップケーキのトッピングに使います。あんこのほどよい甘さと抹茶の苦みが最高のコンビネーションです。
下のスコーンはチョコレートで作ったものですが、あんこを入れた変わり種スコーンなんかもできそうですよね。

手作りあんこの保存方法・消費期限
炊き立ての手作りあんこはほんのり温かくてほのかに甘くて、ついつい手が出るおいしさです。
とはいっても、仕上がった大量のあずきをその日に完食するのは難しいですよね。
手作りあんこは冷凍保存ができます。
ジップロックなど小分けにできる袋に「使用するだろう1回分程度の分量」を入れて、保存しておくと便利です。
必要なときに必要なだけ解凍すれば、いつでもすぐに使えますよ!
ただ、やはり手作りなので日持ちは長くないと思っていてください。
- 作りたて後に冷蔵保存する場合は3~4日
- 冷凍保存したものは1ヶ月
- 冷凍→解凍し冷蔵保存する場合は、同じく3~4日
を目安に、自己責任で消費してくださいね。
手作りあんこは簡単にできる!

手作りあんこって意外と簡単です。
そして何より、市販品よりもおいしくて安全です。
海外在住の方、手作りにこだわる方、簡単手作りあんこに挑戦してみませんか?
煮るだけ簡単でおいしとくれば、あんこはもう手作りしか食べられなくなりますよ!