晴れの週末って気持ちがいいですよね。
わたしが今住んでいるフランス西部・ロワール地方の大西洋方面は、天気の移り変わりが早いです。(今年はとくに異常気象なのかも・・・)
晴れがトレードマークといえるほどいつも晴れてる地中海の都市ニースに比べると雨の降る日は多いです。
この日は久しぶりに朝からいいお天気が広がっていたので、現地の人にすすめられた「ガブレ森」へ行ってみました。
首都パリから南東にあたる地方都市「ナント」から車で40分ちょっと離れた「フォレ・ドゥ・ガブレ」(Forêt du Gâvre)という森です。

目次
ガブレ森の手前はピクニック公園
森へ入る手前には、ちょっとした湖(川の一部)と子どもたちが思いっきり遊べるスペースと、木でできたテーブルセットがあってピクニックできるようになっています。

わたしたちは家から持参した手作りバゲットサンドをここでいただきましたが、広々とした空間のなかで食べるランチはいつもよりおいしく感じますね。
こどもたちが遊んでいる姿がはっきり見えるので、親御さんも安心できると思います。


森の中は2パターンのハイキングコース

森の中のハイキングコースは2つにわかれていました。
- 6km:1時間半コース
- 9km:2時間15分コース
上の写真のようにコースの全体像がわかる案内板もありますので、参考になさってみてくださいね。
ちなみに、わたしたちは1時間半コースをめざしていたのですが、参考にしたのは時間配分のみです。
メインルートからはそう離れずとも自由きままに進んでいき、結果的には1時間ちょっとの散策でほどよい運動量でした。


家の近くにも小さな森があるのですが、そこは冬でも葉が落ちずに青々と茂っています。
一方、ここの森は葉がすべて落ちてしまう樹々の種類で、厳しい寒さと闘い続けてさみしげな印象でした。
森の周辺は放牧の馬が見られる

メインのハイキングコースから少し外れて歩いていくと、隣接した馬の牧場がいくつもいくつもありました。
フランスでは犬の散歩をするように、森や浜辺で馬の散歩をします。
そんな様子もたびたび目にしていたので、馬が歩いてる姿は「特別な光景」ではなかったけれど、たくさんの馬が放牧されていてのんびり過ごしている風景はのどかでゆったりした気持ちになります。

ガブレ森(Forêt du Gâvre)
Forêt du Gâvre, 44130 Le Gâvre, France
隣町ブランのラ・グルレ城

その後、わたしたちは隣町にある気になるお城へ向かいます。
ガブレ森へ行く途中、手前の町を通りすぎたときに偶然目に入ったのが「ラ・グルレ城」(Château de La Groulais)です。

※日本語名が探せなかったのでフランス語の発音をむりやりカタカナにしてます。もしかしたら違う音かも・・・?
車で5分も走ればブラン町に着きます。ちいさなちいさな町なので、中心部からグルレ城までは歩いて10分もしないと思います。
グルレ城は住居とウェディングレストラン

グルレ城はいまも使われています。
古城の一部は一般住居になっていますが、1階は大きなレストランになっていてウェディングができるようになっています。
わたしがお城を訪れたとき、結婚式をあげるべく事前内覧に来ていたカップル&その両親たちがいて、ウェディングで使うときのことをあれこれ話しあっている様子でした。

温かい時期には写真のように外でドリンクタイムをしたり、ガーデンウエディングなんかもできるんでしょうね。
※この見出しで使った写真2つは、グルレ城のホームページからお借りしました。
グルレ城外壁

グルレ城は昔、塀に囲まれていたんでしょうね。外壁や塔の跡がいまでも残されています。

昔はここ(下の写真)がお城へ続く入り口だったんだと思います。
今ではブリキのガードマンになってしまいましたが、当時の様子もこんな感じだったのかと思うと、なんだか不思議な気持ちにつつまれますね。


グルレ城周辺は緑豊か
城の周辺は、広大な敷地が広がっています。
写真には写っていませんが塔の右側からは芝生道がつづき、高齢者向けのレジデンス(いわゆる老人ホーム)があったり、ただただ緑が広がっています。

さらに、塔の前にはお墓が広がっていました。
お城に住んでいた貴族や重要人物たちが日光浴をしながら気持ちよさそうに眠っているんでしょうかね。

グルレ城前は船乗り場

グルレ城の左端に見つけたのは、小さな小さな川でした。
この川をず~っと辿っていくと、大西洋に出ます。昔はこの川からイギリスやドイツをはじめ各国から来客が来たんでしょうか。
船乗り場は、今でも日常的に使われている様子でした。


Château de La Groulais
4 Allée Olivier V de Clisson, 44130 Blain
http://www.groulais-receptions.fr/
まとめ
たまたま通りかかったグルレ城は、思いがけない発見でした。
フランス西部のロワール地方は、古城が多く残る観光エリアです。それもあってなのか、残されている古城は有名どころだけではありません。
このグルレ城は、ガブレ森へ行かなければ気づかなかったことと思います。
フランス西部の地方都市ナント(Nantes)から車で40分。ナント郊外の半日アクティビティーをお探しだったら、ガブレ森&グルレ城コースもいいですよ!
