生活する

フランスの家探し:優先条件別に探すアパート/ホテル/レジデンス

このBlogをはじめてお読みいただく方へ
コノリー美香の自己紹介


こんにちは、mika( @europe_life15)です。

わたしは今、急ピッチで家探しをしています。

スペインでもフランスでも、これまでたくさん移動生活をしてきました。

  • この条件は譲れない・・・
  • インターネットは必須だよね
  • 契約期間はできれば短めがいい

など、そのときどきによって優先条件は変わりますよね。今ではすっかり置かれた状況と優先条件で最善の選択肢を出せるようになりました。

今日の記事では、フランス・スペインで家探しをする際の確認ポイントを「条件別」「タイプ別」にまとめ、比較してみました。

ここで挙げた情報は、実際にわたしが経験したことを元にしています。

旅行中「ホテル以外の宿泊施設」をお探しの方、中長期で「生活」できる場所をお探しの方など、この情報が参考になればうれしいです。

条件にあう物件タイプを考える

民泊の例

わたしたちが急ピッチで探しているのは、年明け1月中旬まで借りられる物件です。

さらに、物件探しには下のような必須条件をクリアする必要がありました。

  • 中期賃貸:2ヶ月半
  • ペットOK
  • 請求書を出してもらえる
  • インターネット完備

この必須4条件にくわえて、

  • 日常的に料理するので簡易じゃないキッチン
  • リビングと寝室が分かれている

の2条件がクリアできればいいな、といった感じです。

そこで、滞在先で探しえるすべての選択肢を考えつくしました。

物件タイプ:選択肢

アパートメントホテルの例

わたしたちが探しているのは、フランス国内のとある海沿いリゾート地。国内でも良く知られる場所です。

その現地で可能な家探しの選択肢を、すべて当たってみました。

先に挙げた「絶対に譲れない条件」「あったらうれしい条件」を加味しながらあらゆる選択肢を考え、探しつくしました。

その際に比較したポイントを比較した表がこちらです。

物件タイプ:比較表

※エクセルで作った比較表を画像として添付しています。少し見にくいかと思いますが、画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

※画像の大きさは「2901 × 4104」のフルサイズで添付しています。表内の小さな文字もはっきり見えますので、見づらいときは拡大画像でご覧ください。

物件タイプ:解説

上で添付した比較表を、タイプ別に解説していきますね。

表内で書ききれなかった細かなポイントにも触れていきます。

アパート(不動産経由)

  1. 希望条件にあう物件を探してくれる
  2. 基本は長期契約(一般的に1年)
  3. 退去時は1ヶ月前申請
  4. 契約前に家の内覧ができる
  5. 建物内にレセプション(受付)はない場合が多い(物件ランクによる)
  6. 家具付き/家具なしがある
  7. 家具ありの場合、スーツケース持ってそのまま入居が可能
  8. 家具なしの場合、家具・家電は自分たちで揃える(日本と同じ)
  9. インターネットの有無は物件による
  10. 物件によってペットOK
  11. 請求書の発行が可能

アパート(民泊/バケーションハウス)

  1. 物件探しは自分で
  2. 滞在日数:数日のみの短期~数ヶ月の中期までOK
  3. 退去は予約時に決めた日
  4. 次の予約が入っていなければ延長も可能
  5. 事前内覧NG(宿泊当日じゃないと家の中に入れない)
  6. 建物内にレセプション(受付)はない場合が多い(物件ランクによる)
  7. 基本的に家具・家電付き
  8. キッチンも調理可能な状態(基本的な道具は揃っている)
  9. スーツケース持ってそのまま入居が可能
  10. インターネットの有無は物件による
  11. 物件によってペットOK
  12. 請求書の発行はできない

アパートメントホテル/サービスホテル

  1. 物件探しは自分で
  2. 滞在日数
  3. 契約前の内覧可能
  4. 滞在日数:数日のみの短期~数ヶ月の中期までOK
  5. 退去は予約時に決めた日
  6. 滞在の延長も可能(部屋数が多いので融通が利く)
  7. 建物内にレセプション(受付)がある
  8. 受付があるので荷物の受け取りをしてもらえる
  9. 家具、家電付き
  10. キッチンも調理可能な状態(基本的な道具は揃っている)
  11. 電子レンジは基本的にある
  12. オーブンがついていない物件もある
  13. 食器洗浄機がついている物件は多い
  14. 洗濯機は部屋の中または建物内(物件による)
  15. 部屋のクリーニングサービスがある(週1~2回)
  16. タオルの交換がある(週1~2回)
  17. スーツケース持ってそのまま入居が可能
  18. インターネット完備
  19. 物件によってペットOK
  20. リビングと寝室が分かれているケースが多い(間取りによる)
  21. 請求書の発行が可能

レジデンス

レジデンスの例

レジデンスは、ほとんど「アパートメントホテル」「サービスホテル」と同じで、呼び方が違うだけと思ってもらってもいいくらいです。

しいていうならば、敷地内に中庭やプールがあったりして、区画整理された集合住宅といった感じでしょうか。

挙げられる条件面は、アパートメントホテルと同じなので割愛しますね。

滞在期間別おすすめ

では、実際にどのような状況のときにどんな物件タイプが適しているのでしょうか。

わたしの経験を元に例を挙げてみます。

短期滞在(数日~数週間)

数日の滞在ならホテル、民泊、アパートメントホテルも同じような感じです。

調理できるか、レンジで温められるかに重点を置かれる方は、民泊かアパートメントホテル。軽くお茶が飲めればいいという方ならホテルでもいいと思います。

中長期滞在(1ヶ月以上~1年未満)

中期で滞在するなら日常的に料理したいですよね。そういう方はアパートの民泊か、アパートメントホテルがいいと思います。

調理器具・お皿などがあらかじめ用意されているので、毎日の自炊におすすめです。物件によってキッチンのタイプが変わりますので、こだわる人は要確認です。

※キッチン情報は記事後半に記載しています

長期(1年~)

  • アパート:不動産経由

本格的に定住したい人は、不動産経由でのアパート探しがいいと思います。

契約期間は基本的に1年。物件によって6ヶ月のときもあり、家具付き・家具なしどちらのタイプからも選べます。

身軽に入居できるのは家具付きで、スーツケース1つで入居できる手軽さです。

目的と掛けあわせた条件で選ぶ

ホテルの例

滞在期間によって物件タイプを選んだとしても、自分たちの目的にあっているとは限りませんよね。

そこで、次に「物件タイプ」と「目的」をかけあわせて考えてみます。

例)短期滞在

  • 観光メインで寝るだけ
    → 利便性のいいホテル

など、物件タイプと目的とを掛けあわせていくと、候補となる滞在先が明確になってきますね。

条件にあう物件タイプ

アパートメントホテルの例

のすべてを候補にして探し回った結果、わたしたちはアパートメントホテルでの滞在が一番条件にあっていました。

・滞在2ヶ月半
・料理したい
・家具、家電つき
・インターネット完備
・ペットOK
・請求書が発行できる

バケーションハウス(民泊)でよさそうな物件もいくつかあったのですが、請求書を出してもらえなくて断念・・・。

その点、アパートメントホテルなら滞在費の中に光熱費が含まれますし、わたしたちの必須条件もクリアしてくれる最善の選択肢でした。

また、フランスは愛犬家が多くお店にも連れていけたりするので、バケーション用のアパートメントホテルでもペットOK物件が多いのはうれしいところです。

キッチン付きホテルのタイプ

標準的な家庭用サイズのキッチン

ちょっと脱線しますが、ここでキッチンタイプに触れていきます。

ホテルアパートメントホテル/レジデンスを探していると、キッチンに関して「フルキッチン」と「キチネット」という言葉を目にします。

この2つの言葉は似ているけれど少し違います。

家探しをする上でキッチンは外せない重要項目だと思うので、簡単に説明しますね。

まず、ここで言われるキッチンには2つのタイプがあります。

フルキッチン」と呼ばれる一般的な家庭サイズのキッチンと、「キチネット」と呼ばれる簡易キッチンです。

この2つの違いを見ていきましょう。

《フルキッチン》

  • お鍋やフライパンなどの調理器具
  • 包丁
  • まな板
  • コップやお皿などの食器
  • 電子レンジ
  • コンロ(3口以上が多い)
  • オーブン(物件によってない場合も)

などが用意されていて、日常家庭で使われるキッチンとほぼ同じです。

《キチネット》

  • 小さな流し台
  • 小さなコンロ(フランスでは2口が主流)
  • 電子レンジ
  • いくつかの食器

お湯を沸かしたりちょっとした調理ができる程度で、日常的にがっつり料理しようとすると、コンロの数やスペースなどの関係でストレスを覚える感じです。

キチネットでは料理がしにくいという方は、フルキッチンタイプにこだわって物件探しをされた方がいいと思います。

ちなみに、わたしたちは「住む」を目的にしていますので日常的に料理ができるフルキッチンは必要不可欠です。

数年前に滞在したアパートメントホテルがキチネットタイプで、2口コンロ・電子レンジなしで毎日自炊したのは結構きつかった思い出があります。

オーブンがないのは我慢できても、キッチンは家庭用サイズがほしいところです。

アパートメントホテル/レジデンスがおすすめな理由

アパートメントホテルの例

とういことで、2ヶ月半の滞在はアパートメントホテルに決めました。

物件によってはオフシーズンの冬季期間だけ割引きしてくれるところもあります。わたしたちが決めた物件は、オフシーズン割引で-20%でした。

自宅を不在にしていてもレセプションがあるので荷物の受取りはしてもらえるし、有人カウンターなのでセキュリティ面でも安心感があります。

アパートメントホテルのいいところは、なんといってもこのポイントです。

  • 光熱費が含まれる
  • ホテルより割安
  • インターネット完備
  • 有人レセプションでセキュリティ面が安心
  • 宅配の荷物を受け取ってもらえる
  • 料理できる
  • リビングと部屋が分かれてて家のように過ごせる
  • 退去前に掃除する必要がない

数週間~数ヶ月の滞在なら、アパートメントホテルがおすすめです。

さいごに

今回の記事では、わたしたちが実際に家探しをする上で気にしている主な項目を挙げてみました。

ポイントは、

「物件タイプ 」×「 必須条件 」×「 目的」

です。

人によって優先条件はさまざまだと思いますが、あなたの必須条件と目的にあわせていい物件を見つけてくださいね。

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
RELATED POST