
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
わたしは義父と話すのが好きで、いろんな話題についてディスカッションするのですが、たまに理解が食い違います。
意見の差ではなく、英単語でつまづくんです。
というのも、わたしの英語は「イギリス英語」と「アメリカ英語」が混ざっていて、イギリス人である義父には耳がくすぐったく聞こえるようです。
義父・義兄と話せば話すほどイギリス英語とアメリカ英語の違いが分かってくる。義父がよく言うのは、「English=Englandの言葉でアメリカ英語は英語(English)じゃなくAmerican(もしくはAmerican English)だ」と。
— mika@スペイン/フランス (@europe_life15) 2017年10月2日
そんな経験から、この記事ではイギリス英語・アメリカ英語の違いについて触れてみたいと思います。
目次
イギリス英語とアメリカ英語の違い
義両親や義兄と話すなかで、気づいたことがあります。
それは、彼らがよく使うフレーズや言い回しに共通するものがあるということ。
イギリス英語では、
- I’ve(現在完了形のhave)
- I’d(丁寧語のwould)
を用いた言い回しがよく使われ、一方のアメリカ英語では
- イギリス英語よりもう少しストレートな表現
が日常的に使われているいように感じます。
イギリス英語とアメリカ英語を比較してみる
そして英単語。
中高で習ってきた英語の授業を思い出しも、身近な英単語はアメリカ英語が多きことに気づきました。
おなじみポテトチップスは英では「Crisps」だけど米では「Chips」。義父とポテトチップスの話題をしていた時、私がChipsと言ったので会話が微妙に食い違った。Chipsは英ではポテトフライのこと。だからFish&Chipsはポテトチップスじゃなくてポテトフライがついてくる。
— mika@スペイン/フランス (@europe_life15) 2017年10月2日
イギリス英語とアメリカ英語の単語を比較してみましょう。
たとえば、下の表をご覧ください。
身近なものでも使われている単語は違います。そして、このような小さな違いは数多くあります。
日本語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
ポテトチップス | Crisps | Chips |
瓶 | Bottle | Bin |
劇場 | Theater | Theatre (最後2文字の順序が違う) |
生クリーム (液体) | Double cream | Heavy cream |
ごみ箱 | Dust bin | Trash bin (box) |
下着のパンツ | Knickers | Under pants |
ズボン | Trousers | Pants |
イギリス英語は丁寧、アメリカ英語はストレート
これはわたしの感覚ですが、イギリス英語は物事をはっきりと言わない風潮があって湾曲表現が好まれます。日本語の言い回しに多少似ています。
一方、アメリカ英語はイギリス英語に比べて表現がストレート。いいものはいい、悪いものは悪い、といった感じです。
わかりやすく例を挙げてみますね。
例1)相手に「飲み物や食べ物をすすめる」とき
- イギリス英語 → What would you like to drink (eat)?
- アメリカ英語 → What do you want to drink (eat)?
例2)相手に「何がしたい?」と聞くとき
- イギリス英語 → What would you like to do?
- アメリカ英語 → What do you want to (wanna) do?
例3)(見たもの聞いたものに対して)どうだった?と聞いたとき
- イギリス英語 → That was not bad.
- アメリカ英語 → That was really good!
といった感じに。
イギリス英語は「want」を「would like to」を使うことで直接的ではない表現が好まれ、一方のアメリカ英語は「want」を使いストレートな表現が日常的に使われます。
日本の学校教育はアメリカ英語寄り
イギリス人である義父や義兄夫婦と話しをしているとき、いくつかの単語で微妙に食い違うことがよくあります。
それは、わたしの英語がイギリス英語とアメリカ英語のミックスになっているからです。
日本の学校教育は主にアメリカ英語ですし、日本で販売されている多くの英語学習教材はアメリカ英語を元にしていることで、わたしの英語は主にアメリカ英語だったわけです。
映画やTVの影響もあってか、世界的にはAmerican Englishが主流になっているけれど、自国England出身者からしてみたら「アメリカで話されている英語はEnglishじゃない!全く違う言語だ!」と言いたくなるのもわからなくはない。そして日本の学校教育もアメリカ英語。
— mika@スペイン/フランス (@europe_life15) 2017年10月2日
その差に気づいたのは大人になって独学をはじめてから。おかげでわたしの英語は「イギリス英語ミックスのアメリカ英語寄り」だったんですね。
そして、義父・義兄たちを話している中でよく聞くセリフがあります。
「That’s American!!」(それはアメリカ英語だね)
「In English, It’s ****」(イギリス英語では****だよ)
こう教わるシーンの多いこと多いこと。
自分がいかにアメリカ英語に親しんできたかがよくわかります。
英語(English)は英国(England)の言語
義父と話す中でよくいわれるのが、
イングリッシュ(English)はイングランド(England)の言語だからイングリッシュ(英語)なのであって、English=アメリカの言語ではない。
アメリカ(America)で話されている言語はアメリカン(American)であり、イングリッシュ(English)から派生した英語、つまりアメリカン・イングリッシュ(American English:アメリカ英語)だ。
というもの。
たしかに、日本語(Japanese)は日本(Japan)で話されている言語であるし、スペイン語(Spanish)もフランス語(French)もそれぞれスペイン(Spain)とフランス(France)で話されている言語ですよね。
南米ではスペイン語が話され、アフリカやカナダの一部ではフランス語が話されているけれど、南米のスペイン語はスペイン本国のスペイン語とは違うし、アフリカやカナダのフランス語は本国フランス語とは異なります。
本国で使われている言葉が派生して「南米スペイン語」(South American Spanish)や「アフリカンフランス語」(African French)になるわけで、これを英語に当てはめると「イギリス=English」で、「アメリカ=American English」になるわけです。
英語はコミュニケーション手段の一つ。話せるだけでいい
世界共通語でもある英語が話せることで、日本人以外の人と会話を楽しんだりコミュニケーションすることができます。
わたしの目的はそれです。英語はコミュニケーション手段の一つだから。
イギリス人である義父からすると、
「イギリス人の言語である英語が少しずつ変形された派生言語・アメリカン英語が世界の主流になりつつあること」で、イギリス人のプライドが見え隠れした瞬間だったのかもしれません。笑
イギリス人である義父や義兄と話すたびに知る、イギリス英語とアメリカ英語の違い。単語そのま違うことも多いし発音も違う。例えばAndのA、英では「あ」に近い発音だけど米では「え」に近い発音になる。Tomatoのmaは英で「ま」に近くて米では「めぃ」に近い。
— mika@スペイン/フランス (@europe_life15) 2017年10月2日
さいごに
いかがでしたか?
この記事では「イギリス英語」と「アメリカ英語」の違いについて触れてみました。
話しの元になっているのはイギリス人である義父と義兄家族、アメリカ人であるわたしの友人たちです。
育った環境や教育によっても話し方や使う単語は変わるので、「イギリス人だから」「アメリカ人だから」というはっきりした区別はありません。
イギリス人でもアメリカに住んだ経験があればアメリカ英語に近くなるでしょうし、逆にアメリカ人であるわたしの友人は長くイギリスに住んでいるのでイギリス英語寄りです。
この記事でご紹介したことは例えのひとつとして参考に留めてください。
たまにムキになって解説してくれる、ほほえましく大好きな義父。
そんな義父と話すだけで教養が身につくだけでなく本来のイギリス英語を知ることができて、わたしにとっていい授業になっています。