
こんにちは、mika( @europe_life15)です。
そろそろクリスマスが近づいてきましたね!
いい大人になってもクリスマスの雰囲気にはウキウキ・ワクワクしてきます。
カトリック教徒の多いフランス・スペインでは、クリスマスとは神聖な日。一年でも特に特別な家族の大イベントです。
日本のクリスマスといえば、恋人やカップルが盛り上がるロマンティックなイベントという色が強いように感じます。もしくは、子どものためのイベントという位置づけでしょうか。
カトリック国のクリスマスは「年齢関係なく家族が集まる大事な日」なので、大人も子どももおばあちゃんも、みんなが楽しみにしている年末の一大イベントです。
そんなカトリック国でのクリスマスは、日本とはだいぶ様子が変わります。
今日の記事ではフランス・スペインのクリスマス事情をご紹介していきます。
目次
クリスマス最初のイベントは、本物のツリーを買う
12月に入ってクリスマスツリーを見かけると、決まったように毎年夫が話してくれる「子どもの頃の思い出」があります。
毎年12月第一週目の週末は、家族でクリスマスツリーを買いに行くのが伝統的で、ツリーの買い物がクリスマスがはじまる最初のイベント
なんだとか。
今は便利なプラスチック製のツリーが出回っていますが、それでも本物の木を購入してデコレーションするのが鉄則だそう。
「プラスチック製のツリーなんてご法度だ!!」と声を大にして訴える夫をほほえましく思いながら、わたしは「本物の木をツリーにしていいんだ」と若干カルチャーショックを受けたのを今でも覚えています。
《役目が終わったツリーの行き場は?》
と思うかもしれませんが、ちゃんと最後まで利用用途があるんです。適当な大きさに切って暖炉の薪にしたりして、最後まで使い切ります。
ヨーロッパは暖炉のある家が一般的です。アパート(日本でいうマンション)は安全面で禁止されているところも多いですが、戸建ての家では日常的に暖炉が使われています。
クリスマスは一番大事な家族の日
カトリック国であるスペインもフランスも、クリスマスは一年で最も大事なイベントといっていいほど重要なものです。日本で言うお正月みたいな重要度でしょうか。
恋人とロマンティックな夜を過ごす日本と違い、クリスマスは家族の日。普段は遠くに住んでいる家族もクリスマスには帰省し家族と一緒に過ごすのが一般的です。
日本ではお正月に親戚一同集まって顔合わせというなの飲み喰いをしたりしますよね。それと似た感覚がカトリック国でいうクリスマスに値している感じです。
ちなみに、クリスマスのお祝い(家族の顔合わせ)は2回行います。イヴである24日のディナーと、本番25日のランチです。25日のディナーまでは持ち越しません。
食事はもちろんフルコース

この2日間はお祭りムード。みんなよく飲みよく食べます。
クリスマスディナーともなればフルコースはもちろん、食前酒・ワイン・食後酒と飲み続け、デザートもカフェもしっかりいただきますのでかなりの食事量です。
フランスでの「フルコース」とは、
- 食前酒のお供でスナックタイム
- アペリティフ(前菜)が1~2品
- メイン(魚や魚介類)
- メイン(肉)
- サラダ
- チーズ
- 食後のデザート
- 食後酒またはカフェ
- カフェ用の小さなデザート(チョコレートなど)
これは義実家で毎年恒例のクリスマスディナーのメニューです。
フォアグラや大量のチーズ、数種類のデザートにチョコレートなど、高カロリーな食事がこれでもかと出てきます。
それに加えて、みんなよく飲むよく飲む。片付けで出てくる空きボトルの数を見て若干引いてしまうくらいです。また、食べ過ぎておなかがはち切れそうなのを抑えてくれる食後酒はある意味必須アイテムです。
お酒の弱いわたしはワイン2杯が限度なんですが、こってりたっぷりな食後には必ずといっていいほど食後酒がほしくなります。消化を助けてくれる頼もしい味方です。
ちなみにわたしたちのお気に入り食後酒は、ポア・ウィリアムという洋ナシのリカーです。
プレゼントは家族分+α
クリスマスプレゼントは主に、24日・25日に会う家族分を用意します。
日によって会える人が異なりますが、プレゼントはクリスマスツリーの足元に集めて置いておくのが基本。デザートまでいただいた食後にプレゼントを渡しあいます。
プレゼントは1人1個、夫婦の場合は2人で1個(そのぶん予算も倍)で用意することが多いですが、一番お世話になってる義理家族たちへは1人1個のプレゼントで用意しています。
わたしの家族を例にしてみますね。
- 義母
- 義父
- 義兄
- 義兄妻
- 義おばあちゃん
- 義おじさん夫婦
- 義いとこ夫婦
- 義いとこ夫婦の子(女)
- 義いとこ(女)
- 義おばさん夫婦
- 義おばさん夫婦の子カップル
こんな感じで最低でもプレゼント11個を用意しなくてはなりません。(2017年夏に愛するおばあちゃんが亡くなってしまったので今回からは1つ減って10個になりました・・・)
1人単位の予算はそう多くなくとも、人数が集まればかなりの金額になってきます。家族分で10個、状況によってここに+αされていきます。
大量に用意するプレゼントは「お手頃価格」でOK

プレゼントの予算は、1人20~40ユーロが一般的じゃないかと思います。
商品によって価格の増減はありますが、わたしたちはだいたい30ユーロ前後で選んでいます。
仮に1人30ユーロだとすると、必要なプレゼントは10個なので300ユーロ。日本円にすると40000円前後って感じですね。これ、プレゼント代だけです。意外といい出費だと思いません?
一番お世話になっている義母・義父にはちょっと奮発して、彼らが欲しがっているものをあげたりすることもあります。
過去、義父にあげたエスプレッソマシーンは予算オーバーの100ユーロでしたが、とても喜ばれて毎日使ってくれているのでコスパのいいプレゼントでした。(喜んでくれた顔がうれしいですよね)
わたしの場合はさらに、近い友達には今年お世話になったぶんの「ありがとう」を込めてプレゼントを用意することもあります。もしくは食事(家)に誘ったりですね。
クリスマスプレゼントは何をあげてるの?
よく聞かれる質問ですが、日本のように高級品やブランドものではなく庶民的なものや実用的なものが多い印象です。
これは一例ですが、プレゼントとして実際にあげたもの・もらってうれしかったものを挙げてみますね。
<雑貨>
- 手袋、マフラーなどのファッション小物
- もこもこの部屋着
- パジャマ
- スポーツ用のジャージ上下
- シャツ
- セーター
- 名前入りバスタオル
- ふわもこのブランケット
- 電気足マット
(両足用スリッパみたいな形で両足を入れる) - 人気ブランドのコスメセット
- エッセンシャルアロマセット
- 男性用ひげそりセット
- 香水
- デパートの買い物チケット(カードになってる)
<食品>
- 日常では手を出さない値段のワイン
- フォアグラやパテなど高級デリの詰め合わせ
- おしゃれオリーブオイルセット
- 高級チョコの詰め合わせ
- ネスプレッソの詰め合わせセット
- スペインだとハモン(生ハムの足)1本
<本、子ども用>
- 小説などの文庫本
- 料理やアートなどの飾れる本(分厚い)
- 趣味に合わせたコレクター本
- 子ども用絵本(子ども向けで困ったら本!)
- 子ども向けのおもちゃ、ぬいぐるみ
パッと思いつくところでこんな感じでしょうか。雑貨・食品・実用品などさまざまです。
気に入らなかったプレゼントは、お店で交換!

クリスマスに限らず、プレゼントなどで洋服やファッション小物など身につけるものをもらったけど、ちょっと困ってしまったことはありませんか?
- この色あまり好きじゃないなぁ・・・
- このデザインはちょっと・・・
- サイズが微妙にあわない・・・
気持ちはうれしいけどちょっと困った・・・なんてこと、ありますよね。わたしはよくありました。
そんな境遇の人が多いのか、フランスもスペインも近年ではプレゼントでもらった商品でもお店で交換することが一般的になってきました。
ただ、商品の交換には「交換用のチケット」が必要です。
プレゼントと一緒にレシートらしき紙を見かけたら、それが交換用のチケットです。フランス・スペインでは一般的に、購入後30日は交換期間なことが多いです。
レシートと似ていますが、その紙に金額は入っていません。お店によって交換条件などが変わりますので交換チケットをよく読んでからお店へ持ち込んでくださいね。
クリスマス直後の26日からは特に、交換で訪れた買い物客でレジは込みあいます。
「同じ状況の人がこんなにいるのか!」と、ある意味ほほえましい情景ではあるのですが、レジ待ち時間は長めにみておいた方がいいです。
また、贈った相手の好みで交換してもらえるように、わたしは可能な限り交換チケットを入れてもらうようにしています。購入時にお店の方に聞いてみてくださいね。
返品厳禁が一般的な日本とは違い返品も交換も受けつけてもらえることの方が多いヨーロッパは、こういう融通がきいて便利です。
まとめ

ということで、今回の記事ではクリスマスツリーとプレゼントにまつわる話しをまとめました。
クリスマスは一年の一大イベントで大人もこどもも関係なく楽しめる家族の日。日本とは違う意味合い・重要度を知ってからは、クリスマスがさらに大好きになりました。
プレゼント選びは頭を悩ましてくれますが、それさえも「クリスマス」というイベントの一部ってことで、毎年楽しみながら悩んでます。笑