
こんにちは、Mikaです。
スペインでの日常生活で一番うれしいのは野菜やフルーツが安いこと。
質・量ともにいいお肉や新鮮なお魚もたくさんありますが、私自身が肉よりも野菜・フルーツの方が好きで、ベジタル系嗜好の人にはお財布にやさしい国です。
まさに今、シーズンを迎えている枇杷(びわ)は日本では高級フルーツとして君臨していますが、ここスペインでは普通にあるフルーツと同じ。
バレンシア地方では自宅の庭や空き地など至る所にびわの木があり、4月半ば頃から次第に実が成りはじめ、5月に入れば旬のフルーツとしてお店に並びます。
旬のフルーツのいいところはただお買い得なだけでなく、新鮮で味が瑞々しいのが魅力的です。
お店では1kg・2ユーロほどで売られています。日本では高級フルーツのひとつなので、その価格差にいまだ驚いてます。
びわは痛みが早く大量買いが出来ないので、日常的にちょこちょこ買い足しながら「日本の高級フルーツ」を楽しんでいます。
目次
馴染みの薄かったびわの栄養って?何に効用があるの?
日本にいた頃はお値段の高いびわは馴染みの薄い存在でした。
それがここスペインで生活するようになってからは気軽に買える値段設定もあって、シーズン中は毎日のように食べています。
でも、びわの成分や効能については詳しく知りませんでした。
各国では何て呼ばれてる?
- 日本語名:枇杷(びわ)
- 英語名:Loquat(ロウクワット)
- スペイン語名:Níspero(ニスペロ)
- フランス語名:Néflier du japon(ネフリエ・ドゥ・ジャポン)
ビワってアジア特有のフルーツというイメージだったんですが、ヨーロッパ(南部)やアメリカ(西部)では自宅や空き地などいたる所になっているくらい身近なフルーツです。
では、実際にびわを食べるとどんなにいい事があるのでしょうか。
主な栄養素とその働き
豊富なβカロテン(抗酸化作用)
体内でビタミンAに変換される「βカロテン」と「βクリプトキサンチン」の含有量がフルーツ類ではトップクラス。
これらの成分は髪の健康や視力維持、粘膜や皮膚の健康維持を助ける働きがあります。
βカロテン豊富な食材として代表される人参は、生のまま毎日100g食すのはなかなか厳しいですよね。サラダに入れたとしてもひとり分で100gとはいきません。
びわなら毎日2~3個はペロリといけちゃうのでお手軽に食べられますね。
ポリフェノール含有(抗酸化作用)
びわには抗酸化作用のある(活性酸素を抑える)「ポリフェノール」がたくさん含まれます。 活性酸素の発生を抑えることにより、老化防止作用、免疫活性作用、がん予防にも効果があるとされています。
前述のβカロテンとのダブル抗酸化作用で、アンチエイジングが期待できそうです。
妊婦さんにうれしい葉酸が豊富
びわの実には妊婦さんにうれしい「葉酸」が豊富に含まれています。
葉酸は胎児の成長過程に必要となるため、特に妊娠初期の妊婦さんは積極的に摂取したいビタミンです。
また、その他のミネラル(カルシウム・マグネシウム・鉄分など)もバランス良く含まれていますので、妊婦さんにはうれしいフルーツとも言えます。
繊細なびわの保存方法
びわはとても繊細なフルーツです。
購入時は色鮮やかな柔らかいオレンジ色をしていても、2日も経てば表面に茶色の”しみ”のようなものが現れてきますので、長期保存には向きません。その理由は「追熟」です。
追熟するフルーツの代表としては、メロン・キウイ・バナナなどが挙げられます。早期に収穫されても日を追って熟していき美味さが増していくフルーツ達です。
それと反対にびわは追熟しません。
収穫後は日を追って痛みが進んでいきますので、数日以内で食べきれない場合はジャムやコンポートなど、調理して保存するなどの工夫が必要です。
鮮やかな薄オレンジ色のびわを乗せたタルトなど美味しそうですよね。
実だけじゃない!葉っぱには薬効効果が!

びわの葉には高い薬効効果があり、昔から腰痛や腹痛などに効くとして民間療法に利用されていたようです。
最近ではがん予防に高い効果があるとされ、注目される存在です。
びわの葉の活用例として、びわ葉風呂、びわ葉茶、びわ葉酒、びわ葉エキスなどが挙げられます。こちらのサイトではびわ葉茶の作り方を紹介していますので参考にどうぞ。びわ葉茶の作り方 知れば知るほどびわのパワーに驚きました。
実は体にとってもいいフルーツだったんですね。シーズン中は毎日の食卓に欠かせない存在となりそうです。
私の家の近所にびわの木がたくさんあるので少しだけ葉を分けてもらって「びわ葉茶」を作ってみたいです。 特別な材料は必要ないし作り方は簡単だったので次シーズンで試してみたいと思います。