コーチング

話しを「聴いて」もらうことの安心感。信頼関係はここからはじまる。

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コノリー美香の自己紹介


こんにちは、mika( @europe_life15)です。

わたしは先日、とある人から学んだことがあります。

これはわたしが一番大切にしていて、もっと高めていきたいスキルでもあって、どんな人と接する場合にも大事なことだと思っています。

それは、「聴くこと」です。

まさにこの「聴くことの大切さ」を痛感したできごとがあったので、ここに書き留めたいと思います。

いつかわたし自身がその大切さを忘れかけているときに、また読み返せるように・・・。

聞いてほしいんじゃなくて、聴いてほしい

ある人と話しをしていたときです。

わたし自身に決めきれないことがありました。

素案はあるけどその中で「どれにしよう・・・」的な、大きな悩みではなかったのですが、決めるきっかけにしようと思って相談させてもらったのです。

その中で、あることに気づきました。

話しを聞いてくれてはいるけれど「聴いて」くれていないなって。

というのも、相談している中で指摘くださったことは「そうだよな~」と思えるものではあったんですが、心の中にどこか「しこり」のようなものが残る感覚もありました。

なんていうかこう、胸に何かがつかえたままって感じです。

もちろん参考にはなったし、実践していく上でのヒントにもなりました。

その点では有意義な時間ではあったものの、心の底から光でいっぱいに埋めつくされた明るい感覚ではなかったです。

否定の言葉は使いたくない

話しをしている中で、「だからそれがダメなんだよ」という言葉を何度もいただきました。

その言葉を聞くたびに心が閉じていく自分を感じ、いいこともいろいろ言ってくれているのにこの言葉がひっかかって集中しきれませんでした。

わたしは幼少のころから、父親に「だからお前はダメなんだ」と言われて育ってきました。

一時帰国して久しぶりに会うようなときでも、込み入った話をするとそんな展開にさえなりかねます。言われる言葉は今でも変わっていません。

今回、そんな過去を思い出さされた時間でもありました。

わたしにとってこれは喜ばしくない感情で、前向きに考えたいのに「だからそれだよ。そこがダメなんだよ」と言われ、正直言って悲しい気持ちになりました。

話しを遮られたときの不完全燃焼感・・・

そして、もうひとつ。

勇気を出して悩みを打ちあけてたのに、話しを遮られてしまったときのあのモヤモヤ感。不完全燃焼とでもいいましょうか・・・。

悩みって、自分の弱い部分との向き合いだったりします。

  • 仕事がうまくいかない
  • 家族仲がよくない
  • 恋人ができない
  • お金がない

どの悩みも、最終的には自分の心と向きあっていく必要がでてきます。

・・・なだけに、悩みを打ちあけるって自分の弱い部分を相手にさらけだし、共有することだったりするわけです。

それって、めちゃめちゃ怖くないですか?

わたしは弱い自分を人に見せるのが苦手でした。だから人に頼ることもできませんでした。そうやって自分の殻をぎゅっと固く閉じて、長い時間を過ごしてきました。

「これでもか!」

とばかりに防御服をまとい、戦闘にいくかのような完全防備ではたとえ誰かがやさしく手を差しのばしてくれたとしても、その手を取ることに躊躇してしまいます。

常に戦闘態勢だったので、やさしさに慣れていなかったんです。

悩んでいるときって「○○ができない」「うまくいかない」から悩んでいる。

勇気をだして自分の弱い部分(悩み)を共有しても、相手から「だからダメ」と否定の言葉を受けたら、開きかけていた自己開示もその瞬間に戦闘態勢へ戻ってしまいます。

開きかけていたわたしの心も「だからダメ」という言葉を聞いて、そっと閉じていきました・・・。

相手の気持ちに立つと使う言葉が変わる

この経験をとおして、「相手の気持ちに立って使う言葉・発言する言葉を選びたい」と、改めて思いました。

今回の相談を聞いてくださったその方がどうのじゃなくて、わたし自身が人として一番大事にしたいスキルです。

自分がされて嫌なことは人にもしたくないし、わたしと話したことがきっかけで相手に悲しい思いはさせたくありません。

「相手の話しを聴く。共感する。そのうえで、提案する。」

これがわたしの理想とするスタイルです。

そのためには、聴く力をもっと高めたいなと、心の底から思いました。

この経験をこのタイミングで実体験することになったのにも、きっと理由があるんだと思います。(偶然は必然だったりしますしね)

相手の立場になって考える

わたし自身、人と接するときに一番大事にしていることがあります。

「相手の立場になって考える」

これはわたしが22歳のとき、当時の上司から教わった言葉です。今ではこれがわたしの核になり、当時の上司には感謝しかありません。

今回の実体験も突きつめれば「相手の立場になって考える」に繋がっているんじゃないかと思いました。

それが「共感」につながり、話してくれている相手に「安心感」を覚えてもらえる。

目の前にいる「悩みを打ち明けてくれている方」の気持ちに立てば、使う言葉・表現の仕方は自然に変わってくるんですよね。

さいごに

わたし自身が経験したことで改めて気づいたこの相談は、大きな気づきのあった有意義な時間になりました。

また、相談の中で感じた「悲しい感情」を知ったことで、わたしはこの部分もまだ引きずっていたんだなとも認識できました。

払拭したと思っていたのに、このトラウマの深さったら・・・。

聴くことってコミュニケーションの本質なんですよね。

ただ「聞く」じゃなくて、心とともに「聴く」

大事なことに気づかせてもらった体験です。

ABOUT ME
Mika Connolly
コノリー美香。海外認定コーチ。2020年東京オリンピック出場候補(女子陸上)選手メンタルサポートコーチ。キャリア・ライフサイクルの変化にも上向きに人生をシフトして、自分らしく生きたい女性の自己実現をサポートしています。クライアントは世界14ヶ国在住。/ ▼無料メールレター
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