8年前の今日、わたしは生まれ変わったのかもしれない。
2011年3月11日、午後15時すぎ。 わたしは東京・勝どきの家を片づけていた。日付けが変わる早朝の便で、日本を離れスペインへ旅立つことになっていた。
一人暮らし用の1LDK、40㎡。6畳のキッチン兼リビングと、8畳の寝室。玄関には大きめのシューズクローゼットがあり、お気に入りの靴をたくさん収納できるのが気に入っていた。
東京、一人暮らし、ふつうのOL。
そんな「ありきたりな形容詞」につつまれた32歳の若かりしわたしは、新しい世界へ飛び立つ心の準備とともに、じぶんの小さなお城に別れをいいながら片づけていた。
さみしさに打ちひしがれなかったのは、ちょうどそのとき、リサイクルショップの引き取りで業者のお兄さん2人が一緒だったからだ。
年も近い世代のふたり。 メルマガでも書いたのだけど、ヘンに悲しくならなかったのは業者のお兄さん2人と
残った家具の搬送で忙しくしていたからじゃないかなぁ~と、今では思う。
荷物もだいぶ片づき、「あとは小物の運び出し…」と手をつけはじめた瞬間、これまで経験したことのないような大きな大きな揺れが起こった。
「なにこれ???????」
突然のことで驚ききったわたしは、その場に立ち止まったまま「その瞬間」が過ぎるのをじっと待つしかできなかった。
「お客さん、これ避難しないとマズイですよ!」
の言葉にハッと我に返り、荷物なんてほったらかしであわてて3人で避難して。
東京の揺れはそれでも震度5だったと、あとからニュースで知った。
震度5でこれだったのだから、震源地はどれほどおそろしかったことか…。
その場にいらっしゃった方にしか震災の怖さ、辛さ、憤りさは語れないだろう。
わたしは幸いだった。一人暮らしだけどひとりきりのときじゃなく、一緒に避難してくれる人がとなりにいた。
「生死をともにしたお客さんのことは一生わすれません!!!」
と、声高々に何度もなんども言葉にしてくれたお兄さんふたりが一緒だったこと、わたしは本当にラッキーだったと思う。 (このあたりのことはプロフィールにも書いてます)
あれから8年。
2019年3月11日、わたしは今、フランスの自宅でこの日を迎えている。
ソウルメイトでもあり、よき理解者でもあり、尊敬してやまない大好きな夫は出張でいないけど、愛犬とともに1日を終えようとしている。
あのとき、わたしは新たな「生」をもらったのかもしれない。ときおりそんな風に考えることもあって。
もしそうだとしたら、わたしは毎年、1月1日ではなく、3月11日に新年を迎えることになる。誕生日とはまた別の、新しい1年がはじまる日。
こうして今、しあわせに暮らせているのも、衣食住に困ることなく生活できていることも、不自由なくまいにちを送れていることにも、たくさんの感謝だな~とあらためて思う。
ただこうして、3月11日を過ごせていること。
ただこうして、大好きな人と一緒に暮らせてること。
ただこうして、わたしという人間が存在していること。
ただそれだけで、とんでもない「ありがとう」のかたまりなんだなって、心から思う。
おかげさまで、わたしは元気に暮らせています。
この幸せを、幸せに想いを叶える方法を、1人でも多くの方に知ってもらいたい。 知ったら想いが叶うから。
わたしにかかわってくださるすべての人に、愛と幸せが訪れますように…。
いつもブログを楽しみにしてくださり、ありがとうございます。
いつも時間をさいてお読みくださり、ありがとうございます。
この場をかりて、お礼させてください。 大きなおおきな感謝をこめて…♡